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2007.06.20

『カポーティ』★★★★☆

Et20060929103511931l0 『ティファニーで朝食を』で名声を得た作家トルーマン・カポーティの『冷血』を書くまでの状況を描いた『カポーティ』をようやく観られました。やはり難しかったー。

ニューヨークタイムズに掲載された、一家惨殺事件の記事にショックを受けると同時に興味を覚えたカポーティ。この事件を文章にしたいという欲に駆られ、被害者一家の周辺の取材を始める。事件を担当する刑事の妻がカポーティ作品のファンだったことで、捜査内部にも近づけ始めるの。そして、やがて容疑者として逮捕された二人の青年へ接触をしたカポーティ。青年のうちの一人ペリーに興味を覚え、ペリーからも信頼されるようになり、二人は“会話”を始めるの。

だけど、“自分たちを救うための作品づくり”をしてもらっていると思うペリーと、あくまで“自分のための作品づくり”であるカポーティの駆け引きは、ある行き違いがあったことでペリーの心が再び閉ざされてしまい、ひとたび止まってしまう。

しかし、執筆のため事件が結末になかなか辿り着かないことにイライラしながらも、予想される“結末”に悩み始めるカポーティ。事件に深く関わりすぎたことで、そして辿り着いた事件の結末で、カポーティの心に宿したものとは…

カポーティとペリーの会話、揺れ動くカポーティの心の機微、進んでは戻る事件の裁判…と、全てが緩やかに静かに展開していくため、その全てを理解しながら観ていくのは凄く難しいことでもあったわけで。しかし、カポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンの演技、ねちっこく心に取り憑かれるようで凄すぎました。

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» 映画『カポーティ』 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
原題:Capote 「ティファニーで朝食を」の作家が、ノンフィクション小説の新たな地平を築き上げるべく野心を持って取り組んだ問題作「冷血」・・ハードでシビアな物語・・・ トルーマン・カポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)が目に留めた小さな新聞記事、それは195... [続きを読む]

受信: 2008.01.23 00:56

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