« 『セックス・アンド・マネー』★★★☆☆ | トップページ | 『薬指の標本』★★★★☆ »

2007.06.13

『ワールド・トレード・センター』★★★★☆

Wtc ようやく観ました、オリバー・ストーン監督作『ワールド・トレード・センター』です。『ユナイテッド93』のほうはすでに観たんだけど、同じ“あの日”にまつわる事実を描いた作品でも、心に残る印象はまた違いますね。

『ユナイテッド93』は、“あの日”のもう一つの事実的な、ハイジャックされながらも乗客の勇気と判断で標的への激突を避けた航空機で起きた事実を描いた作品。多くの乗客とその家族や背景も一緒に描くことで、より深い悲しみと、その逆の希望も少しだけ見える作品になっていて。

そしてこちら、『ワールド・トレード・センター』で主に描かれた事実とは、2機が激突したWTCのツインタワーの救助に当たる港湾警察の二人の警官ジョン(ニコラス・ケイジ)とウィルと、その家族。

“あの日”の朝、1日が緩やかに始まるところから、あの事件へと急転。当時のニュース映像や大統領の発表したコメントなどを交えながら、だんだんと事件が明らかになっていく様が描かれる。現場周辺の市民も救助機関も、何が起こったのか、何が原因なのかも分からないまま、WTCへ急行する。通常はニューヨーク市内の警備担当ではない港湾局の警官たちも救助に要請され、ジョンを班長にウィルらが現場に駆けつける。

タワーの上の階に取り残された人々の救助に向かうため、酸素ボンベをかき集め、いざ昇ろうというその時、タワーが一気に崩れ始める。ジョンの指令で鉄骨の強いリフト部分へ逃げた彼らだったが、崩壊が収まった時に声が聞こえたのはジョンとウィルの他1名だけ。しかし、彼も2度目の崩壊の時にウィルの目の前で生き絶える。

薄れゆく意識の中、恐怖と痛みにパニックになりながらも、お互いに声を掛け合い生還を強く願って、外へサインを送るの。遠くから響くそのサインを聞いた二人の海兵隊員が二人を発見する。そこからまた凄惨で命がけの救出が始まり…

描かれる中心人物が、二人の警官と家族だけだったことで、“あの日”の焦点が定められていて、“あの日”起きたことへの現地での受け止め方が“こうだったんだな”というのがより深く分かり。あるはずのないことの連続で、その事柄を急に理解できるわけがないわけで。その情報の錯綜する様、人々の気持ちの混乱する様に、こちらにも混乱した空気が伝わってきて、なかなか事実だと受け入れられない。

警官を演じた二人、ほぼ目と声だけの演技で切迫した空気を作り出しているのが、作品により臨場感を与えていて。何より、ビル崩壊のシーンとか、どうやって撮ったんでしょうか。“アメリカ”が作った作品だから、というところもなくはなかったけど、とにかく凄まじい、記憶と記録に残したい映画でした。

ワールド・トレード・センター スペシャル・コレクターズ・エディション DVD ワールド・トレード・センター スペシャル・コレクターズ・エディション

販売元:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
発売日:2007/02/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

にほんブログ村 映画ブログへ←押してくださ~い☆

|

« 『セックス・アンド・マネー』★★★☆☆ | トップページ | 『薬指の標本』★★★★☆ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/89919/6770695

この記事へのトラックバック一覧です: 『ワールド・トレード・センター』★★★★☆:

« 『セックス・アンド・マネー』★★★☆☆ | トップページ | 『薬指の標本』★★★★☆ »