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2007.07.26

『エコール』★★★★☆

Photo_49 DVD借りすぎちゃって、観る時間がなくて困ってます。というワケで『エコール』を観たんですが…何と言うか、これはいろいろな意味でそこはかとない恐ろしさのある映画でしたねぇ。基本、ロリコンなあたしは好きな世界観の作品でしたけどね。

どこからともなく運び込まれた棺を取り囲む少女たち。棺を開けると中にいた裸の少女が目を覚まし、イリスと名乗る。少女たちも順に紹介され、年によって色分けされているリボンのうち、最年少を示す真っ赤なリボンをイリスは与えられるの。

森の中に5つの寮が点在し、そこで7年間、少女たちは自然の摂理とバレエを学ぶことになる。中にいる教師二人と召使二人、外からやってくる校長と助手。関わる大人も全て女性という異質な世界。なぜ連れて来られたのか分からぬまま、そこで育つ彼女たちは、覚えていない外の世界を夢見ながら、罰を恐れて中での生活を続けるの。

イリスは、自分が慕うビアンカが夜に外出するのを不審に思う。それは、最年長者たちだけに課せられたことであり、ある日ビアンカの後をつけたイリスは、イケナイモノを見てしまったようで逃げ帰ってしまうの。

そんな暮らしの中、イリスと同い年のローラが船で逃げ出そうとして水死。1年に一度、校長が10歳の子の中からバレエの素質が優れた者を見に来るんだけど、そこに選ばれれば外に出ることを許されるわけで、それを目標にしながらも選ばれなかったアリスは塀を越えて脱走。塀の中でもがく少女たちの姿を垣間見せる。

そして、最年長者たちは規則により卒業の準備を始めさせられるの。7年で初めて外界にさらされる舞台を通して、少女たちは第二次性徴について学び、自分の変化にも気付いていくのね。最後の舞台を終えたビアンカたちは、劇場から続く地下道を抜け、列車に乗せられる…

コドモからオトナへの第一歩を踏み出す少女たちの、身体と心の変化を象徴的に描いているんだけど、それがかわいらしくも残酷で危うくて…その恐ろしい感じが何とも印象的な作品でした。

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コメント

ぢゅんが予想するの?

投稿: ぱんだこ | 2007.07.28 15:42

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