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2007.09.01

『麦の穂をゆらす風』★★★★☆

Photo ケン・ローチ監督作、カンヌでパルムドールも受賞した『麦の穂をゆらす風』です。ドキュメンタリー・テイストの濃い作品で、何とも切なかったですねぇ。

1920年、イギリス占領下のアイルランドが舞台。英国軍の傍若無人な行動に、義勇軍(IRA)を組んで蜂起。やられたらやり返すという終わりのない戦いがどんどん激化していくの。

兄のテディをリーダーとする軍への加入を求められながらも、医学を学び、ロンドンの病院へ行くことが決まっていたダミアン。だけど、幼なじみが家族の目の前で殺害され、ロンドンへ向かうための列車で車掌が暴力を振るわれる――そんな許しがたい英国軍の行動を目撃し、義勇軍への加入を決意する。

テディを中心に、言わばテロ行為を繰り返すダミアンたちは、仲間の死という犠牲を払いながらも、信念を貫き続ける。そんな彼らの、アイルランド国民の想いは、停戦条約に辿り着く。そして束の間の平穏な生活を取り戻すも、それはそれまでの国民の生活を無視した条約だったわけで、それによって生まれた自由国軍と義勇軍はぶつかり合うことに。しかも皮肉なことに、自由国軍も義勇軍も同じアイルランド人なわけで、ダミアンは自由国軍に入ったテディとも戦うことになってしまうの。あくまで信念を貫き通そうとするダミアンはやがて……。

しかしアイルランドってやっぱ英語でも全然違うんすね。“How much money have you got?”って言っててイギリス英語の言い回しだわ!って分かったのだけはレッスンの甲斐がちょっとだけあったということでしょうか(笑)。

IRAの結成のキッカケって知ってるようで知らなかったから、切なくも仕方のないことだったのかなと思ったり…。だけど特に今のIRAは当時の信念からも歪んじゃってるよね。あたしが10数年前にロンドンに行った時はIRAの活動が激しかった時期で、爆破予告現場近くで事件に巻き込まれたこともあったの。そんなこともこの作品で思い出して…。やっぱり暴力の連鎖は何も生まないし良いこととは思わない。それは今も昔も同じこと。

争いのない平和な世の中を切に願います。

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コメント

ぢゅんが予想したの?

投稿: BlogPetのぱんだこ | 2007.09.06 15:09

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