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2008.09.12

『明日、君がいない』★★★★☆

Asita カンヌ映画祭で“ある視点”部門の賞を獲った作品…じゃなくて出品作品でしたね。実に不思議な感覚もあり、実に深みのある作品『明日、君がいない』を観ました。

オーストラリアの、ある高校の風景から映画は始まる。そして“2時37分”、事件は起きたの。鍵が閉まったままのトイレから不審な物音がしたことに気がついた少女は扉を叩き、呼び掛ける。中からは反応がなく、教師を連れてくる。同じく扉を叩き呼び掛けた教師は、中から血が流れ出してくるのに気づく――

時はその日の朝に遡る。父親を尊敬するマーカス。小学校の教師を夢見る、マーカスの妹メロディ。学校嫌いで体力に自信を持つルーク。その友達で女好きのショーン。ルークの彼女で結婚がいちばんの幸せだと思うサラ。片方の足が短く、身体に欠陥があるためにイジメに遭っているスティーヴン。彼らがインタビューに答えるかたちで、自分の抱える光と闇、他者との関わりを語られていきながら、朝からの高校の風景を映し出していく。そして、彼らの闇が物語にだんだん充満してきたところに、一見そういった闇を持たない“ある少女”のことが挿入され始める。やがて、彼らが“ある少女”のことを語り始めた頃には、悲劇はどんどん進行していて――

前半は、それぞれが自分のことばっかりで進んでいくんだけど、それが徐々に混ざり始め、一気に壊れていく中で、気づかぬうちに進んでいく別の悲劇――見終わった後に、何とも形容しがたい哀しみと、そこはかとない恐ろしさの残る作品でした。

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