映画(ま~わ行)

2011.05.31

『わたしを離さないで』★★★☆☆

600_never_let_me_go1キーラ・ナイトレイが出てるのと、何となく評判良いようだったので、『わたしを離さないで』を観ました。原題は『Never Let Me Go』です。まぁそのままですね。

幼少期に寄宿学校「ヘイルシャム」で学ぶ少年少女たち。外界と遮断した暮らしで、自分たちの出生についても知らないまま、やがて18歳になった彼らは寄宿舎を出て、農場のコテージで生活することに。そこで、別の寄宿学校から来た他の生徒に、初めて“外界”のことやいろいろなことを知る。

幼少期からお互いを想い合っていたキャシー(キャリー・マリガン)とトミー(アンドリュー・ガーフィールド)だったんだけど、その二人への嫉妬心もあったルース(キーラ・ナイトレイ)が略奪的にトミーと付き合うようになる。

やがて、“提供”の時期が来た3人はコテージを出てバラバラに。“介護人”となって外の世界で一人暮らしを始め、“提供”が猶予されていたキャシーは、仕事として訪ねる病院で、すでに“提供”が始まっていたルースに再会…。

なんつーか、あまりに信じがたいSF的な設定と、その展開…切ないやら怖いやら。映像が綺麗すぎるところも、その残酷さを浮き彫りにしてるんですね。。

設定は違うけど、目的が非現実的/非人間的な“寄宿学校”を題材にしているというところでは『エコール』なんかも思い出しましたが、ヨーロッパの寄宿学校には、そういう裏の姿もあるものなんでしょうか。。。

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2009.04.01

『onceダブリンの街角で』★★☆☆☆

Once イギリス英語を聞きたいなーっていうことで、正確にはイギリスじゃないけど、アイルランドが舞台の作品『onceダブリンの街角で』を観ました。

実家の掃除機修理業を手伝いながら、プロのミュージシャンを目指してストリートで歌っている男(グレン・ハンサード/ザ・フレイムス)。夜になり、自作の曲を歌っていたところに、女が話し掛ける。楽器店でピアノを弾くことを楽しみにしながら、一人娘を抱え、チェコに住む夫と別居して生活している彼女。男が、楽器店で彼女の弾くピアノを聴き、そこでのセッションに感化される。男は、自分の曲への作詞を彼女に依頼。二人は音楽のやり取りを通して、心を通わせ始めるの。

だけど、男には想いの断ち切れない元カノと夢があり、彼女も夫との生活を立て直したいという想いもある。そんな中、男は元カノを探すため、本格的にミュージシャンを目指すためにロンドン行きを決意。そのためのデモ音源を作るレコーディングをすることに。男は、彼女とストリート仲間を誘ってスタジオに入るの。ワケ分かんない連中との仕事に、スタジオのエンジニアも最初はやっつけで接するんだけど、彼らの歌を聴いて奮起。メンバーもスタッフも心を込めたデモ音源が出来上がる。そして、男がいよいよロンドンに旅立とうとする時――

う~ん、何て言うか、“あっ、そう”って感じで終わっちゃった作品なのよねぇ。二人の関係性も、何やねんな!って感じだったし。この二人、実生活では本当にパートナーなんだっけな? 音楽自体も良かったし、音楽を通じて関係を築いていく…っていうところは良かったけど、う~~~ん…って気持ちの残る作品でしたなぁ、あたしには。

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2008.12.27

『みんな誰かの愛しい人』★★★☆☆

Jacvi フランス映画、アニエス・ジャウイ監督作の『みんな誰かの愛しい人』を観ました。いや~~実にフランス映画らしい、ちょっと陰鬱さもある会話劇、って感じでしたねぇ。

ロリータは返事のしないタクシーの運転手に苛立っていた。途中、父親とその妻を乗せ、父親もタクシーの運転手にキレながらも着いた先は、父親カサールの小説の映画化パーティーの会場。新進気鋭の作家ピエールを紹介され交流を持つようになり、いろいろと世話を焼く反面、自分はスランプから抜け出せないでいたの。

ピエールの妻シルヴィア(アニエス)は、ロリータに声楽を教える教師なんだけど、ロリータの暗さに嫌気がさして担当を降りようとする。が、彼女の父親が自分がファンであるカサールだと知るやいなや、練習を続けようとする。

カサールには若い妻がいるんだけど、心とは裏腹にいじわるな言葉ばかり浴びせてしまって、しまいには実家に帰られてしまうの。

一方ロリータは、父親の別荘に行く時に、仲の良いセバスチアンを誘うんだけど、本命は近所の別荘でパーティーを開いているマチューだったりする。

…といった具合に、登場人物同士が、なかなかはっきりと示さない愛情を胸に抱えながら、関わり合いを持っていくの。なかなかに、あたしのあまり得意じゃないタイプのフランス映画だわって感じです。最後はほっこりして良かったんですけどね。

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2008.12.14

『4ヶ月、3週と2日』★★★☆☆

4_months 2007年のカンヌ・パルムドールを受賞した『4ヶ月、3週と2日』です。

時代は1987年、独裁政権下のルーマニア。ルームメイトのオティリアとガビツァは、朝からある準備を始めていた。二人は大金を用意し、まるでキャンプに行くかのように荷物をバッグに詰めるガビツァ。オティリアは、学校で彼氏にさらにお金を用立ててもらい、ホテルの予約確認へ。ところがガビツァのミスで予約が取れていない。仕方なく別のホテルを予約。それからオティリアは、ベベという男に会いガビツァと合流する。そこで彼女たちの準備の目的が分かる。

ガビツァは妊娠していた。中絶は犯罪のため、医師にお金で中絶を依頼したのだ。しかしそこで見せたガビツァの態度は、オティリアの緊張をよそに、生理不順を理由に妊娠期間を偽っていたり、中絶の仕方を聞いて動揺したり、中絶のための準備が中途半端だったり、とにかく他人事のよう。お金が足りないためにオティリアが身体で払うことで中絶の処置はスムーズに終わる。

その後オティリアは、彼氏の母親の誕生日パーティーに行くも、連絡が取れなくなったガビツァを心配し、すぐ戻る。ホテルに戻ったオティリアが見たものは、熟睡するガビツァと、トイレに放置された堕胎児の姿――

繊細な心で友達を思い行動し、自分に置き換えて考えるオティリアに対して、ガビツァのアホさにとにかくムカついちゃって、歴史的背景なんかがあるにせよ、妙齢女子には厳しい作品なんじゃないでしょうかねぇ。

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2008.12.10

『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』★★★☆☆

Photo ダスティン・ホフマン、ナタリー・ポートマン主演の『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』をようやく観ました。夢のある作品でしたねぇ。

マゴリアムおじさんが(ダスティン)100年以上も営む不思議なおもちゃ屋で働くモリー(ナタリー)は、子供の頃は天才と言われながらも、今は自信を失いスランプに陥っているピアニスト。そんなモリーに、マゴリアムおじさんは“信じれば魔法を発揮する”という木のキューブをプレゼント。そして、これまでの売り上げ代などを計算すべく、会計士を雇う。マゴリアムおじさんのそれら準備は全て、“自分がこの世から消えるから”ということ。それを知った“店”もスネ始め、壁が変色し出し、店内の魔法もおかしくなる。マゴリアムおじさんは、モリーに店を譲ることを決めるんだけど、自信のないモリーは悩み始める――

夢のあるストーリーで、そういう映画スキーのあたしは楽しめたんだけど、反面、内容自体はちょっと薄いかも。90分強の時間だったから、編集しすぎなのかな? もうちょっと人物について詳しく描かれていてもよかったんじゃないかなー。だから、内容だけで考えたら星は2つぐらいでしょう。

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2008.10.27

『マーゴット・ウェディング』★★★☆☆

Photo ニコール・キッドマン主演『マーゴット・ウェディング』です。日本未公開作品のようですね。原題は『Margot at the wedding』のようでした。“at the”がないだけでやっぱ言葉の意味が違っちゃうよね。

マーゴット(ニコール)は絶縁状態だった妹ポーリン(ジェニガー・ジェイソンリー)の披露宴に突然招待され、息子クロードと向かうことになる。ポーリンはマルコムとは再婚になるため、あまり派手じゃなく、でも家の自慢の木の下で式を挙げたいと思ってる。だけどその木は隣人とのトラブルの原因にもなっている。ポーリンには娘イングリッドがいて、クロードとは仲良くなるの。

マーゴットは夫ジムとは問題を抱えていて、ジムから離れるため、そして自分の不倫相手に会うため、自分の公演会のために妹の家=自分の地元に帰ってきた、ってとこもある。

そんなマーゴットとポーリンは、お互いの性格や夫のことなどとにかく言い合うの。それは、相手を欺くようなことでも、いろいろな方法で。

…そういった会話劇が、紹介文では“コメディ”ってことなんだけど、イマイチ面白さは分からず…。個人的には何だか暗~い印象のある、不思議な作品だったのでした。

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2008.10.21

『魔法にかけられて』★★★★☆

0cf37e43f795240d550ee4aaddccd7f0 なんだか最近DVDのペースが落ちてます…引っ越ししてTSUTAYAが遠くなっちゃったのよねぇ。…というワケで、『魔法にかけられて』を観ました。原題は『Enchanted』というそうです。辞書で調べてみたところ(爆)、“魔法にかけられた”という意味で、邦題はそのまんまなんですねー!

森の中に動物たちと住む少女・ジゼルは、夢で見た王子を木で作っていた。そんな時、魔法の国の王子・エドワードが狩りの途中でジゼルの歌声を聴き、運命の女性だとジゼルに出会うの。途端に恋に落ち、結婚することになるんだけど、その当日、王子の継母であるナリッサ女王は、王子の結婚により玉座を奪われるのを避けるべく、魔法でジゼルを井戸の中の“幸せのない世界”に落としてしまう――

…と、ここまでは映像がアニメーション。ジゼルが落ちた先はニューヨークのど真ん中。ここからは実写になるの。

現代の世界で必死にお城と王子を探すジゼル(エイミー・アダムス)。全く勝手の違う世界で混乱するジゼルを、ロバートとモーガンの父娘に助けられて何となく家に連れていくの。的を射ないジゼルの行動のせいで恋人にも誤解され、仕事も失敗してしまったロバートは、ジゼルを何とか追い返そうとする。王子と女王の家来も、ジゼルを追ってニューヨークへ来ていたんだけど、家来に阻まれてジゼルに出会えないばかりか、ジゼルは女王の毒リンゴを与えられようとしていて……

そして、どこまでも純粋に王子を探し、幸せを振りまいていたジゼルにも、気持ちの変化が訪れる――

“ザッツ・ミュージカル!”って感じの音楽がとにかく良かった。自然に笑顔になれちゃうストーリー展開もステキだったんだけど、その展開の平坦な感じもあったりして、そこがちょっとガッカリなところ。ディズニーアニメの名場面がふんだんに盛り込まれているところもいいんだけど、もうちょっとヒネりがあってもよかったかも。

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2008.07.28

『リストランテの夜』★★★★☆

Big_night1 『リストランテの夜』という作品を観てみました。原題は『BIG NIGHT』と言って、主人公の兄弟の“勝負の夜”のことなんですね。これは原題のままでよかった気もしますね。

コックの兄プリモと、マネージャーの弟セコンドは、アメリカでイタリア料理店を開くイタリア系の移民の兄弟。だけど、イタリアンに理解のない客たちと、頑固者のプリモのせいで経営は思わしくなく、ついには銀行の融資を断られ、ギリギリのところまで来てしまうの。

近所にあるイタリア料理店は逆に繁盛していて、そこのオーナー=パスカルに兄弟は誘われるも、兄の気持ちを知るセコンドは断るの。だけどプリモの腕を評価しているパスカルは、兄弟の店で知人で有名なジャズ・シンガー=ルイ・プリモのコンサート後のパーティーを開くことを提案。しかしパーティーの準備を始めるも、プリモはパスカルの紹介だと知るや、店を出て行ってしまう。セコンドは店の現状を話しプリモを納得させ、再び準備を始めることに。

モテるセコンドの人脈と、実直なプリモの性格とでパーティーの準備は着々と進み、招かれた友人たちも続々と店に集まり出す。ダンスも始まり賑やかになっていくんだけど、ルイは一向に現れない。ついには、料理がスタートし、テーブルに次々と出される兄弟の故郷の料理に、招待客たちは感激に包まれていくんだけど――

スープ、リゾット、ティンパーノ…と続いていく料理が本当に美味しそう! 特にティンパーノなるものは食べたことがないので、ぜひ食べてみたいですねぇ。

何気ない兄弟の関係が、素朴なんだけどリアルに心に響くもので、鑑賞後は本当に美味しい料理を食べた後のような気持ちになる作品でした。

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2008.07.23

『ミネハハ 秘密の森の少女たち』★★★☆☆

Photo 前に観た『エコール』と同じ原作を元にしている『ミネハハ』を観ました。原題は『The fine art of love Mine Ha-Ha』というようです。んで“ミネハハ”とは作中で出てくるんだけど、“笑う水”って意味があるんだとか。

赤ちゃんで森の中に連れてこられた少女たちは、そこで厳しくバレエを教わり、躾られる。やがて少女たちは成長し、まだ見ぬ外の世界へも興味を持ち始めるの。そんな中、こっそり図書室に入ったヴェラやヒダラたちは、図書室から続く裏の小部屋の存在を知る。

そんな彼女たちは公爵に披露するプログラムの役に就くために必死に練習中。ヒダラとイレーネは励まし合いながら、友情以上のものを感じ始めるんだけど、かつて同じ境遇がバレて召し使いにされた二人に脅され、自分たちは違うと思って逃げる。

そしてついに配役が発表され、主役候補に選ばれたヒダラ。だけど足首の怪我で男役にされたヴェラや、“踊りはいいけど美しくない”と死んだ男役にされたイレーネは屈辱感を味わうの。その矢先に、ヴェラはヒダラとイレーネを誘って再び図書室への潜入を決行。裏の小部屋へ行ってみると、そこには彼女たちの“本当の”個人情報があり戸惑うも…ある引き出しを引くと警報が鳴って扉が閉まり始め、ヴェラが閉じ込められるの。それを知った校長はヴェラを放置、見殺しにしてしまう。ヴェラを助けようと、その途中で死体を埋めている校長を見てしまったヴェラの親友メルジーニは半狂乱で森から逃げ出すも、番犬に襲われ、校長に“処置”されてしまう。

主役候補の一人だったメルジーニがいなくなり、二人で主役を争うことになるも、ヒダラは外されることに。だけど主役に選ばれたブランカが教師と密通していることを知っていたイレーネは、ヒダラのためにそれを密告。ついにヒダラが主役となるんだけど――

もうね、『エコール』とは全然違っててビックリですよ! 『エコール』は、少女たちが森の中で知っていく危うさや汚さを見せながらも、あくまで彼女たちの成長する様といった少女性を強くを描いていたのに対し、『ミネハハ』は成長すること以上の、人の汚さや森の中の“裏”の面が強調されていて、物凄く恐ろしい作品になっていたような。原作で描かれているのは、どちらの世界が強いのでしょうか…

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2008.04.20

『ミス・ポター』★★★☆☆

Miss_potter_main_rgb ピーター・ラビットの原作者、ビアトリクス・ポターの生涯を描いた作品『ミス・ポター』です。英語的には聴いてて何となく心地良かったですね、さすがに。

1902年、ロンドン。ビアトリクス・ポター(レネー・ゼルウィガー)は自分の絵本を様々な出版社に売り込みにいく中で、一つの会社からOKが出る。兄弟で運営しているその会社なんだけど、母親の世話をさせてきた三男ノーマン(ユアン・マクレガー)が働きたいと言い出したために、失敗しそうなこの企画を押し付けることにしたのだ。

だが、ノーマンはビアトリクスの絵本にいたく感動。限られた予算の中でカラフルな絵本を作り出し、これが予想以上にヒット。次作の案を練り始める。

一方ビアトリクスの実家は裕福な上流階級で、30も過ぎた娘が結婚もせずに絵を描き、商人=編集者と付き合うことが理解できない。だけど、ようやく理解者を得たビアトリクスは凄くイキイキし始める。ノーマンの家でのお茶会に誘われたビアトリクスは、同じく独身のノーマンの姉ミリー(エミリー・ワトソン)に会い、急激に仲良くなるの。

そしてビアトリクスはクリスマス・パーティーにノーマンとミリーを招待。そこでダンスをした時にノーマンに求婚されたビアトリクスは、ミリーにも相談しつつ、それを受けることにする。だけど身分の違う結婚に両親は当然反対。それでも気持ちの変わらぬビアトリクスに、夏の休暇を経ても変わらないなら…という条件を出す。

それを受けた二人は手紙のやり取りで愛を育むも、やがてノーマンからの手紙が届かなくなる。不思議に思うビアトリクスのもとに、今度はミリーから、ノーマンの病気の知らせが届く。急いでロンドンに戻るも、時すでに遅し。ノーマンの葬儀にも立ち会えなかったビアトリクスは、ショックで部屋に引きこもってしまう――

ビアトリクスの生涯と、それに影響を及ぼした事柄を、彼女の可愛らしいイラストを交えながらしっかり描いているんだけど…ビアトリクスが出版に漕ぎ付けるまでとか、ノーマンとの関係とか、もっと濃くても良かったと思うのよね。トータル90分強という短さだったから、もうちょっとシーンが増えてもよかったかも。

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