映画(さ~た行)

2009.07.12

『つぐない』★★★★☆

久々のDVDですよっ! 久々すぎて、最近気をつけるようにしてる原題チェックをウッカリ忘れちゃったりもして!

Atonement というワケで、イアン・マキューアンの世界的ベストセラー『贖罪』の映画化作品、キーラ・ナイトレイ主演の『つぐない』です。“世界的ベストセラー”って言っても、あたし読んだことありません…_| ̄|○

原題は、『ATONEMENT』です……どういう意味?と思いましたが、どうやら“まんま”みたいですねー。

1935年のイギリス。姉のセシーリア(キーラ)と妹のブライオニーが両親と暮らす大きな屋敷に、兄が帰ってくる。屋敷には数人の使用人がいて、その息子ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)とは小さな頃から一緒に育ってきたため、兄妹とも仲が良いの。ロビーに対してそっけない態度を取るセシーリアに対し、小説や戯曲を書くことを趣味にしつつロビーへの想いを密かに募らせているブライオニー。

しかしある日、噴水の前でのセシーリアとロビーの様子をブライオニーが“勘違い”したことから、運命の歯車が変わってゆくの。

ロビーがセシーリアに“お詫び”の手紙を書いた時に、悪ノリしてイヤらしい書き方もしつつも当たり障りのないものに書き直していたんだけど、ロビーは誤って悪ノリVerを入れてしまった上に、セシーリアへ届けるのをブライオニーに頼んでしまうの。

“勘違い”の種が芽生えていたブライオニーはそれをソッコー読み、さらに勘違い。そしてその夜、セシーリアとロビーはお互いの気持ちに気付いて結ばれるんだけど、ブライオニーはそんな二人の姿を見てしまって完全に勘違い。そして、その後起きてしまった事件に対して、ブライオニーは勘違いと嫉妬からウソをついてしまう。

成長したブライオニーがその罪に気づき、贖おうとした時は、ロビーは刑務所から戦場へ送り込まれていた――

いや~なんつうか、ホント“罪”なお話でした。時代もあるんだろうけど、性に対しての純粋さと、恋に対しての純粋な気持ちから生まれてしまった罪。それはある種、責めるべきことでもなかったのかもしれないんだけど、戦争というものがブライオニーに赦されるチャンスを与えないの。そこがホントに切ないと言うか、やり場のない怒りと言うか。

時にセシーリアの視点から、時にブライオニーの視点から…と、次々に変わって映し出される展開も面白かったですね。

キーラはしかし、ホントにキレイですねぇ…歯がドラキュラっぽいのはいつも気になりますが(爆)。

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2009.05.28

『旅するジーンズと19歳の旅立ち』★★★★☆

Jeans01 『旅するジーンズと16歳の夏』の続編となる、『旅するジーンズと19歳の旅立ち』を観ました。前作も観てまして、それがなかなか良かったので楽しみにしていたんですが、こちらも満足の出来る作品でしたねー。ちなみに原題は『The Sisterhood of the Traveling Pants 2』というもので、あんまり夢がないので、邦題のほうがウマイかもしれません。

ニューヨーク大に進み自主映画の製作をしているティビー、ブラウン大にサッカー推薦で進んだブリジット、奨学金でロードアイランド美大に通うリーナ、イェール大に進み居場所を探しながらも演劇の裏方をしているカーメン。幼馴染の4人の少女たちは、“16歳”のあの時から3年を経て、それぞれの進路を歩き始めていたの。

この3年間も、夏休みには“奇跡を起こすジーンズ”を回し、それぞれのココロを動かしていた(ような)んだけど、また今年も夏がやって来た。

それぞれの暮らしから一旦帰郷。“ジーンズの儀式”を省いたりして、“16歳”の時とはちょっと変化を見せる4人なんだけど、再び夏休みの生活に戻るの。カーメンは女優を目指す友達の付き添いで演劇の講習会へ、ブリジットはトルコへ発掘研修。リーナは人物画の講習会、ティビーはNYでバイト三昧。

だけど、それまで通りジーンズを回し、お互いの近況を手紙に書いているんだけど、それぞれが肝心なところを伝えられないの。カーメンは、講習会で知り合ったお芝居の主役を務める少年の勧めでオーディションを受け、主役に抜擢される。ティビーは、彼氏と勢いでやっちゃった行為で問題が発生、ひどく落ち込むの。リーナは、故郷のギリシャへ行き、かつての恋人が結婚してしまったことを知る。そしてブリジットは、発掘研修で知り合った教授との交流を通して、自分の母親との問題に改めて向き合うことに。

ジーンズ回しと並行して、合間に会ったりするうちに、彼女たちは自分たち自身の問題に気付いていって…

今回は、“ジーンズが起こす奇跡”ってところはだいぶ薄くなっちゃったけど、4人が4人、ちゃんと3年経ったんだなぁっていう成長具合が分かるところにジーンときたなぁ。やっぱり、人生ってのは“何かによる奇跡”で進むわけじゃないけど、人生で起きる全てのことがむしろ“奇跡”なんだよね。…と、こういう作品を観るといつも思いますねぇ。

彼女たち4人、前作で本当の親友になってたそうだけど、その後カーメン役のアメリカ・フェレーラは『アグリー・ベティ』でブレイクしちゃったんだよね。今までと変わらぬ関係でいられたのかしら…いてほしいけどね。

あと一つビックリしたのは、“自然分娩を希望している”と言うカーメンのママに、“Are you crazy?”ってティビーが言っていたところ。外国では無痛分娩が当たり前…ってのは聞いてたけど、こんなこと言われちゃうほど自然分娩は不自然なことなのね…(lll゚Д゚)

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2009.04.21

『JUNO』★★★★★

Juno 観たかった『JUNO』をようやく…。7館での公開に始まり、全米2位になり、オスカーもノミネートという脅威のヒット作、なわけですが、評判に違わぬ素敵な映画でした!

16歳のジュノ(エレン・ペイジ)は、3回目の妊娠検査薬で自分の妊娠を確信する。相手は、近所の同級生ブリーカー。興味だけでやってしまったことで妊娠してしまったの。そして、親友リアに付き添ってもらい、親の同意なしで中絶してくれる施設に行くんだけど、その施設の前には中絶反対運動をしている同級生がいた。“赤ちゃんには爪だって生えてる”と言ったその子の言葉に心変わり。産むことを決意する。

だけど、自分が子供を育てられないのは明らかで、里子に出すことに決め、新聞に出ていた“完璧な夫婦”を里親に決め、両親に妊娠を告げるの。両親はショックを受けながらも、心を決めているジュノをサポート。その後のジュノに降りかかる様々な状況を優しく支えていく。

一方、ジュノは里親夫婦との関わり合いを通して、“夫婦”や“親”、そして“愛”について何となく考えるようになる。一時は、自分がこんな姿になったことを呪いながらも、そこから本当の気持ちを見出していく。そして、いよいよ陣痛が始まり――

“10代の妊娠”という、よくあるシリアスなドキュメントタッチの映画、みたいになっていなくて、ジュノ本人の苦悩と成長や、周りのジュノに対する接し方など、芯のある面はちゃんと描きながらも、ちょっとコミカルに描いているところがとても爽快な作品になってました。何でも自分で決めていくジュノなんだけど、周りの気持ちも忘れないその心が、映画を温かいものにしていたんじゃないかなーと思いました。

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2009.04.09

『ぜんぶ、フィデルのせい』★★★★☆

Anna1 主演の女の子が可愛すぎて観てみたかった作品、『ぜんぶ、フィデルのせい』を観ました。主演の子はやっぱり可愛くて、深くて興味深い作品でした。

Anna2 1970年のフランス。弁護士のパパと雑誌記者のママ、やんちゃ盛りの弟フランソワと何不自由のない暮らしをする9歳のアンナ。だけどある日、スペインに住む伯母が、伯父の死をキッカケにフランスにやってきて、そのことをキッカケに両親がチリに行ってしまうの。そして、帰ってきた両親は“キョーサン主義者”に、父親はヒゲ面に変貌していて驚くアンナ。大きな家から狭いアパートに引っ越すことになり、それまで通っていたミッション系の学校には残してもらえるも宗教学の授業へは出るなと言われ、家にはヒゲ面の若者たちが多数出入りするようになり、そんな生活の変化にアンナは不満を募らせていくの。そして、仲の良かったお手伝いのフィロメナが“キョーサン主義”の両親のせいでクビにさせられ、“全部フィデル・カストロのせいなんだ”とアンナに言うの。

“キョーサン主義”と“フィデル”のせいなんだと心に刻んだアンナは、両親への不満がついに爆発。さらに、禁止されている中絶や避妊についての告白本を書いたママに対してパパがキレ、そんな両親にキレたアンナはフランソワを連れて家を飛び出しちゃうの…ちょっとだけ。そんな中でアンナは、両親と周りの変化を徐々に受け止めるようになっていく――

眉間にシワを寄せっぱなしのアンナの可愛いこと。理不尽な大人への不満を徐々に募らせながらも、アンナ自身も徐々に成長していく様子がすごく分かって微笑ましくもあったり。カストロが及ぼした世界への影響ってところはイマイチ理解してないあたしなんですが、こんな小さな子供ですら受け止めないといけない大きな現実があるってところに、やりきれなさもありました。

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2009.03.08

『タロットカード殺人事件』★★★★★

Photo_04 ウディ・アレン監督、スカーレット・ヨハンソン主演の『タロットカード殺人事件』です。ウディとスカーレットのカップリングは『マッチポイント』に続くものになるのかな?

ジョー・ストロンベルというジャーナリストの葬儀のシーンに映画は始まります。突然の死を迎えてしまったジョーは、“あの世”に向かう船の中である女性から興味深い話を聞かされる。彼女が秘書として務めていた雇い主ピーター・ライモンは、今ロンドンを騒がせている“タロットカード殺人事件”の真犯人なのではないか、と。ジャーナリストの血が騒ぎ始めたジョーは、船から脱走して引き返していく――

アメリカに住むジャーナリスト志望の学生サンドラ・プランスキー(スカーレット)は、休暇を利用してロンドンの友人宅へ遊びに来ていた。そして、友人と観に行ったマジックショーて、“ジョー”と出くわし、ジョーから話を聞かされることに。興味を覚えたサンドラは、マジシャン=スプレンディニ(ウディ)を巻き込み、事件の真相に迫ろうとする――

“殺人事件”っていう暗い部分が根底にありながら、実にトンチのきいた作品に仕上がってたところは、さすがウディって感じなのかしら。スカーレットもキュート。色気いっぱいの役の彼女もいいけど、こういうキュートさにあふれる彼女もいいなー。そういえば、ウディ&スカーレットにペネロペ・クルスが加わった新作が公開になるのよね、確か。

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2009.03.05

『さよなら。いつかわかること』★★★★★

Graceisgone 久々にTSUTAYAに行ってきたよ…というワケで、DVDも久々に借りてきました。観たかった『さよなら。いつかわかること』ですが…いや~泣いたなー。原題は『Grace is gone』で、ある意味そのままのタイトルなわけですね。

ホームセンターに勤めるスタンリー(ジョン・キューザック)の妻グレイスは兵士で、イラクに派兵されていて今は家にいない。スタンリーは自分の寂しさを埋めるために仕事に没頭し、ハイディとドーンの2人の娘を必死に世話をし、時には兵士を夫に持つ妻たちの会に参加してみたりする。そんなある朝、2人の兵士が妻の死の知らせを届けに来る。呆然と動けなくなるスタンリー。娘たちが帰ってきても伝えることが出来ないまま陽気に振る舞い、食事に連れ出し、そのままドーンの行きたいテーマパーク“魔法の庭”を目指して旅行に出る。

娘たちと“楽しいこと”を必死にしながらも、家に電話して留守電の妻の声に向かって語りかけるスタンリー。そんな父親の異状を何となく感じながらも何も言わず、自分は自分で不安から来る不眠に悩むハイディ。そして、途中のガソリンスタンドで電話をかける父親の姿を目にし、その時に父親がついた嘘に気づいたハイディは、家の留守電を聞き事実を知ることになる――

ホントこれは号泣しました。ジョン・キューザックもイイ味出してたし。父親の、娘たちへの対処の仕方もさることながら、アメリカに住む友達の境遇とも重なってねぇ。彼女の旦那は今アフガンに派兵されていて、彼女は娘2人と留守を守ってまして。スタンリーの娘たちへの周りの対応と同じく、彼女の娘も寂しいながらも“パパたち兵隊が守ってくれてるんだから”って教わってるんだよね。日本に暮らしてるとそういう考えって出てこないからビックリもしつつ、兵士の家族たちは切ないけど強いなぁ…と改めて思ったのでした。

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2008.11.09

『ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日』★★★★★

03_large 西武のクラブオンメンバー対象の試写会に申し込めたので、『ベッカムに恋して』のグリンダ・チャーダ監督作『ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日』を観に行ってきました。個人的に、こういう邦題の付け方は好きじゃないんですけど、内容はとても良い作品でした。ちなみに、原題は当然まるで違って、『angus,thongs and perfect snogging』なんですね。

ステキなボーイフレンドを探しながら、オシャレを気にする14歳のジョージア。だけど、コンプレックスのある大きな鼻や、両親の過干渉に悩みつつも、だけど学校では仲良し4人組と楽しく過ごす日々。そんなある日、超カッコいい転校生ロビーに一目惚れ。近づくために仲間といろいろな作成を立てるんだけど、ロビーは学校一のビッチだと言われる子と付き合ってることが発覚! ジョージアはライバルに勝つため、さらなる作戦を立てていくんだけど――

とにかく、ジョージアの前向きさが可愛らしい。んで、友達や家族の温かさにもウルッとさせられるし、音楽も爽快だし、舞台となってるイギリス・ブライトンの景色も綺麗だし、見終わって“よかった!”と言える作品でした。『ベッカムに恋して』もそうだったけど、ちょっとコンプレックスのある主人公を可愛らしく描くことが上手い監督ですね。

今回の試写会、配給元のパラマウントの試写室だったんだけど、他の配給元の試写室での試写会でもそうだったように、プレスシートとか欲しかったなーなんて思ったり思わなかったり(^_^;)

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2008.09.05

『サルバドールの朝』★★★★☆

Img1_1205132729 久々のDVDはちょっと重めなセレクトで…スペインの最後の独裁政権時代の実話を描いた『サルバドールの朝』を観ました。

1973年、スペイン・バルセロナ。警察に追い詰められ、そこで警官を銃殺した容疑で逮捕されるサルバドールの姿から話は始まる。刑務所に入れられたサルバドールが弁護士に自分の経緯を語るというかたちで物語は進んでいく。

独裁政権下の暮らしに苦しむバルセロナの人々。そんな中、反政府のビラを配っただけで若者が殺された事件が起こり、それをキッカケにサルバドールは反体制運動にのめり込んでいく。銀行を襲い資金を集め、ビラを作り、武器も整え…と最初は順調に進んだサルバドールたちの活動だが、フランスにいる同士と連絡を取った記録の入ったバッグをバーに置き忘れ、マークされていたためにそれのせいで全てを捕まれてしまう。そして、冒頭の事件へ…

サルバドールが殺したとされる警官からは複数の銃弾が摘発されていて、死因になったのはサルバドールの銃によるものじゃない…そう医師は証言し、弁護側も減刑を求めて動き始める。一方、刑務所にいるサルバドールは、攻撃的な看守とも素直に接し、サルバドールの父親に宛てた手紙を読んだことで興味を覚えた看守は、バスケットを通じてお互いの気持ちを語るようになる。

魅力的なサルバドールの性格で、周囲をどんどん動かしていくんだけど、状況は良くならないまま時は徐々に過ぎていき――

これ、『パンズ・ラビリンス』と同じ時代の出来事なんですね。スペインでのこういう出来事って、これらの作品で初めて認識したって感じだったんですが…世界を知るためには、こういった史実の作品化は大切なことだな…と思いました。

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2008.08.25

『セックス・アンド・ザ・シティ』★★★★☆

Sub1 ママンが観たいというので、『セックス・アンド・ザ・シティ』を一緒に観に行ってきました~。ドラマ版はまるで観ていないんですが、これはそんな人でも楽しめます。特にやっぱ女子は!

「セックス・アンド・ザ・シティ」というコラムを書いている人気ライターのキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)。PR会社社長のサマンサ。元アート・ディーラーで現在は専業主婦のシャーロット。結婚して1児の母であり弁護士のミランダ。4人はニューヨークでファッションに恋愛に仕事に、お互いに刺激し合いながら過ごして来ていた。そんな30~40代の彼女たちを描いていたドラマ版から約4年後を映画では描いているの。

ドラマ版の最後で、年上の男性ミスター・ビッグとちゃんとした恋愛関係になった(らしい)キャリーの結婚話を中心に、今はハリウッドで暮らすサマンサの恋愛、養子を迎えて幸せいっぱいのシャーロットに起こる新たな出来事、夫の浮気に始まるミランダの悩み――そんな彼女たちの様々な生活が描かれていくの。

衣裳に関しては噂に違わず、といったところ。マノロ・ブラニクの靴なんてもりもり出てくるし…中でも個人的にグッと来たのはやっぱ、ヴィヴィアン・ウエストウッドのウエディング・ドレスでしょうか。キャリーが着てた時も良かったんだけど、ヴィヴィアン本人からのメッセージ付きで、ロゴ入りの大きな箱で届いて、箱を開けるとオーヴの紙に包まれていて…きゃー!って感じ(笑)。マックス興奮しましたよ!

サラがまるで素顔になってズタボロになる姿を演じていたり、ちょっとしたところにホロリとさせられるとこもあって、特に妙齢女子にはたまらんポイント満載でした。あ、あと映画でこのシリーズ初登場のジェニファー・ハドソンもイイ味出してました。ドラマ版も逆にやっぱり観たくなりますな、これは。でも『プラダを着た悪魔』でも思ったけど、実力至上主義のアメリカならではで、日本で働く日本人女子には不可能なところもちょいちょいあって、そこは何だかなーって感じでした。

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2008.07.13

『主人公は僕だった』★★★★☆

Spejapan85 ウィル・フェレル主演の『主人公は僕だった』をようやく。原題は『Stranger than Fiction』で、これは原題も邦題も分かりやすい気がしますね。

国税庁の会計検査官=ハロルド・クリック(ウィル)は、毎日を時間通りに無駄のない生活をしている。そんな変わりのない日々だったんだけど、ある日突然、自分の行動を説明するナレーションのような声がどこからともなく聴こえてくるの。自分に付きまとう声にイライラを募らせるハロルド。そして“死を招こうとは――”という声に驚き、文学の専門の教授(ダスティン・ホフマン)を訪ねるの。そこで、声を書き留めることや、自発的に今までと違う行動をしてみることを提案される。

そこでハロルドは、今までの規則的な生活を敢えて壊し始める。そんな中、ベーカリーショップのアナ(マギー・ギレンホール)に一目惚れ。アナに近付くためにますます行動に変化が出て来たハロルドは、ついにアナと付き合うことに。

並行して教授の指導を受けてたハロルドは、偶然テレビに出ていた作家のカレン・アイフル(エマ・トンプソン)が“声”の主だということに気づき、カレンへの接触を画策し始める――

何をしてもクスッと笑っちゃうようなウィルのおかしさと、堅いイギリス人!って感じのエマとの対照的な演技で、ジワジワと面白さが効いてくるって感じでね。結末が急にまとまっちゃった印象だけど、まぁそうじゃないとこのジワッとした笑いは得られなかったかも。

しかし、イギリス英語とアメリカ英語の違い、相変わらず分からず、理解するにはまだまだ修行が足りないようです……

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2008.04.28

『幸せのレシピ』★★★☆☆

Img168_sendarecipex キャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演『幸せのレシピ』です。これは数年前のドイツ映画『マーサの幸せレシピ』のリメイクなんですね。ハリウッドって何でこんなにリメイクだらけなのかしら…。

人気料理店のシェフ=ケイト(キャサリン)は、腕は良くて店の評判も上々なんだけど、真面目すぎてお客とモメることもしばしば。そのためにボスの命令でセラピーにも通っている。そんな忙しくしているある日、姉のクリスティーンと娘のゾーイが遊びに来ることになっていたの。だけどその夜、ケイトに入ったのはクリスティーンの事故死の知らせ。そしてクリスティーンの遺言でゾーイを引き取ることになる。

1週間の休みを取って店に行ってみると、新しいシェフ=ニック(アーロン・エッカート)がいて、動揺するケイト。明るいニックと合わないケイトなんだけど、心を開かず何も食べないゾーイを店に連れて行った時に、ゾーイにパスタを食べさせていたニックにちょっと好意を寄せていくの。そこから急速に近づいていく二人も、ちょっとしたすれ違いで離れていってしまうんだけど……

話の展開としては素敵だし好きな作品だけど、元の作品『マーサ~』のほうが好きだなぁ。キャサリン姉さんも好きなんだけど、この作品にはやっぱりちょっと強すぎるんだよねぇ。真面目すぎるがゆえのケイトの哀しさみたいなところは、元の作品のほうが好きだったかも。

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2008.03.19

『タイニー・ラブ』★★★★☆

20071214 出演者がけっこう豪華な作品『タイニー・ラブ』を観ました。これ、2003年ぐらいの映画らしいんですけど、日本未公開作品なのかしら。原題は『Tip Toes』というらしいですね。何でなんでしょう。

スティーブン(マシュー・マコノヒー)は婚約者のキャロル(ケイト・ベッキンセール)に、家族が集まるパーティーのことを内緒にしていて、家族を紹介できないでいたの。不審がるキャロルにスティーブンはなかなか真実を伝える決心がつかない。

同じ頃、スティーブンの双子の兄ロルフ(ゲイリー・オールドマン)は友人と共にバイクを走らせていた。着いた場所は小人症の人たちの集まるパーティー。そこにスティーブンも合流する…スティーブンの家族は、スティーブン以外、兄も親も親戚も全員が小人症だったの。

パーティーを終え、戻って来たスティーブンは、キャロルに妊娠を告げられて混乱する。そして、仕事のためにスティーブンが家を空けているところに、友人らと揉めて行く当てのなくなったロルフが訪ねて来て、そこでキャロルはスティーブンの家族について知ることになるの。

始めこそ混乱するものの、ロルフと話し、家族に会い、子供を生む決心を固めていくキャロルに対し、混乱の続くスティーブン。それでも二人は結婚し、やがて子供が生まれるんだけど、その子はやはり小人症だということが分かり――

根底にあるのは物凄く重いテーマなんだけど、それをちょっとしたユーモアを交えて描いているのはアメリカ的って感じでしょうか。でもこれ、結末がビミョーなのよね。この後どっちに転んじゃうんでしょうか。だけどやっぱり、自分だったらどうするかを考えると、やっぱり混乱するよね…キャロルのようには強くなれない気がします。そういうところでは、カウンセラーが近いアメリカって、凄く救われるよなーと思ったり。

しかしこれ、一体どうやって撮影してたんでしょうねぇ…coldsweats02

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2008.03.09

『シリアナ』★★★☆☆

Main ジョージ・クルーニーがオスカーを獲った作品でもあり、、マット・デイモンら出演の『シリアナ』を観たのですがー…。

国際スパイのボブ(ジョージ)は、長年盲目的に任務を遂行してきたものの、ある時、それがよいように使われていたんだということに気付く。エネルギー・アナリストのブライアン(マット)は、カザフスタンの王子一家が開いたパーティに招かれたのだが、そこで息子を亡くすという事故に見舞われる。しかしそれをキッカケに王子の顧問的な立場となることに。

カザフスタンの油田を中心にした王族問題、政治問題、宗教問題、貧民層による盲目的な主従関係、そして自爆テロ…と、様々な問題が描かれているんですが、あたしには難しすぎました…ごめんなさいshock 作品自体の持つパワーとかは凄いんだけどね…。

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2008.03.06

『Shopgirl/恋の商品価値』★★★☆☆

Claire_danes3 クレア・デーンズ主演の『Shopgirl/恋の商品価値』という作品を観ました。日本では劇場未公開ということですが、何だか不思議な雰囲気のある作品でしたねぇ。

ロスに出て来て、デパートで働くミラベル(クレア)は、何も変化のない退屈な日々を過ごしていた。ある日、コインランドリーで自称アーティストのジェレミーに声をかけられ、二人はデートをするようになるの。

そんな中、ミラベルの家の前にプレゼントが届けられる。開けてみると、前の日に自分の持ち場であるグローブ売り場で初老の紳士が買っていったグローブだった。そして次の日、売り場に届け主、レイ・ポーター(スティーヴ・マーティン)が現れ食事に誘われるの。その頃ジェレミーとは、言うことだけデカくて自分からは行動しない彼に嫌気がさしていたため、レイの誘いに乗ってみることに。

レイの優しさにだんだんと惹かれていくミラベルだったんだけど、レイは決して本気にならない。一方ジェレミーは、ミラベルへの愛が伝わらない中、偶然ライヴ中のバンドのアンプを直したことをキッカケに、そのバンドとバスに乗ってツアーに出掛けることになる――

ミラベルとジェレミー、そしてレイが人との繋がりによって自分を省みて、自分を見つけていくんだけど、ちょっとファンタジーっぽいと言うか、どこかフワフワしたところが全編に漂っているのが不思議な感じ。だけどそれだけに、イマイチ踏み込み切れてないようなところもあるような…。現実的なところを描きながら、とにかく不思議なところがある作品でした。

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2008.02.24

『JELLYFiSH ジェリーフィッシュ』★★★★★

Main 久々に試写会が当たりました。2007年のカンヌ国際映画祭で新人監督賞(カメラドール)を受賞した作品『JELLYFiSH』です。イスラエルが舞台の作品なんですが、これは実に良い映画でした!

Lesmeduses_03 海辺の街を舞台に、3組のストーリーが紡がれる作品。結婚式場でウエイトレスをするバティアは、海辺に突如現れ、浮輪をつけたまま喋らない少女を週末だけ預かることになる。バティアの母親は家のない人を支援する協会の代表者として有名で、離婚した父親は過食症の女性と暮らしている。

Lesmeduses_06 バティアの働く会場で結婚披露宴をしたカップル。新婦のケレンはその最中に骨折してしまう。仕方なく新婚旅行として海の近くのホテルに泊まることになるんだけど、ホテルの不手際に不機嫌になり、スイートルームに一人で滞在する女性と親しくなる夫に対しても冷たくなってしまうの。

フィリピンから出稼ぎでヘルパーとして働くジョイは、退院したばかりのマルカの家に行くことに。言葉の通じない二人は最初はぎくしゃくしていて、さらに気難しいマルカは娘との関係も壊れかけているんだけど、ジョイが娘の舞台へ誘ったことがキッカケで、3人の関係も少しずつ変わっていくの。

それぞれがすれ違い、改めて触れ合うことで築かれる関係性。ゆったりと流れながらも温かな光へと導くようで、観終わった時に優しい気持ちを残してくれる作品でした。

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2008.02.06

『ゾディアック』★★★☆☆

Sub2 久々にサスペンスを…『ゾディアック』です。アメリカで実際起きた、未解決の連続殺人事件を題材にした作品ですね。

1969年、男女が襲われ死傷する事件が起きる。その4週間後、クロニクル紙宛てにその事件と前に起きていた事件について犯人しか知り得ない事柄と暗号を書いた手紙が届くの。その暗号を1面に載せなければ大量殺人を開始する、と。同様の手紙は他紙にも届いていて、各紙1面には載せないってことになる。クロニクル紙専属の漫画家ロバート(ジェイク・ギレンホール)は、そんな編集方針を尻目に事件に興味を持ち、担当記者ポール(ロバート・ダウニーJr.)に深く関わっていくの。

やがて今度は“ゾディアック”と名前入りで2通目の手紙が届く。手掛かりを見つけられないまま、それから1ヶ月半後から次々と殺人事件が起きてしまう。そのうち一つの事件の担当になった刑事ポールだが、各事件で管轄が違って捜査状況を牽制し合うがために、なかなか捜査が進められない。そんな中、限りなく疑わしい容疑者が挙がるんだけど、証拠がなく逮捕に至らない。

それから4年後、ゾディアックからの手紙も途絶え、事件も起きず、世間が忘れてきた時、ゾディアックから手紙が届く。そこから今度はロバートが事件について調べ始めてみると――

実際の出来事の作品化だから仕方がないんだけど、150分に及ぶ長さの中で、事件が起き→手紙が届き→捜査が難航…って繰り返しが続くから、ちょっと単調って感じなんだよねー。だからロバートやら周りの人やらの心情がイマイチ伝わりづらくて。こういう感じなんだったら、もうちょっと編集して短くしてくれてもよかったかも、と。でも、どこに繋がるのか分からないスリリングなところはドキドキしました。

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2008.01.26

『テラビシアにかける橋』★★★☆☆

Terabithia_dog こういう、自分では観ないかも的な映画の試写会が当たると嬉しいですね。というわけで『テラビシアにかける橋』を観ました。もう劇場公開も始まりましたけどねー。

姉妹4人に囲まれて、父親に一人厳しくされているジェス。学校では同級生や上級生にいじめられて、自分を出せるところは好きな絵を描く時だけ。そんなつまらない日々の中、転校生のレスリーがやって来るの。男の中で競走に勝ち、上級生にいじめられても気にしない彼女に興味を持ったジェスだけど、なかなか素直に話せない。だけど、家が隣だと分かったことをキッカケに仲良くなり、家の近くの森の中でツリーハウスを発見するの。“心の扉を開けば見える”とのレスリーの言葉から、二人はそこに二人だけの空想の王国=テラビシアを作り上げる。

王国で様々な事態を乗り越えていくうちに、現実世界でもだんだん勇気を持てるようになった二人は、周りの状況も少しずつ変えていく。しかしある日、レスリーを誘わずに学校の先生と美術館に出掛けて帰って来たジェスに、思いもかけない出来事が待ち受けていた――

友情と勇気、夢と希望、それを掴むために越えなければいけない出来事…と、この映画に込められたテーマの数々が、何だかドラえもんの映画を観ているようで。勧善懲悪というか。そういうありがちな作品ではあるんですが、最後にかけての出来事は悲しすぎました。そこまでの天真爛漫な二人の姿があっただけにね。そして、ジェスに対するお父さんの姿も良かったわ。ドラえもんな作品だけに、大人も何かを感じられるものじゃないでしょうか。

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2008.01.19

『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』★★★★☆

Sweeney_todd_desktop_wd_6 ティム・バートン監督×ジョニー・デップの新作『スウィーニー・トッド』を早くも観てきました。前売券は買ってたんだけど、ほとぼりが冷めてから行こうかな…って思っていたところ、仕事仲間のBさんから“先行観に行きません?”とお誘いが! その時、すでに家でゴロゴロしてたあたしですが、大至急用意して六本木に駆け付けました!

011_2 ターピン判事に美しい妻に目をつけられ、追い払うために無実の罪を着せられたベンジャミン・バーカー(ジョニー)。15年が過ぎ脱獄し、スウィーニー・トッドと名前を変えて昔の我が家に帰って来たのだ。そこでトッドは大家のミセス・ラベット(ヘレナ・ボナム=カーター)に、妻のその後の悲劇と娘の行方を聞く。ターピン判事への復讐の炎を燃やすトッドだが、ミセス・ラベットの勧めで理髪店を再開することに。そして、恐ろしい物語が幕を開ける――

ミュージカル作品が元だから当たり前なんだけど、予想以上にフツーにミュージカルで、残虐性も予想以上なところにまずビックリ。これ、苦手な人には苦手な作品かもなぁ。ジョニーってとこをフィーチャーしまくった宣伝の感じからは想像以上のところがあるから。でもまぁ、ミュージカルが好きなあたしにはまあ満足。色味の落ちた映像もやっぱ綺麗だし、ティムの映画はこういう感じのがやっぱ好きだわ。あたしの好きな『スリーピー・ホロウ』みたいなクスッと笑える感じはあんまりなかったけどね。ジョニーの歌も演技も良かったし、それ以上にヘレナが良かった。

むしろこれが舞台だとどうなってるのかも観てみたくなりました。買ってあった前売券、昨日使えなかったのでまた観に行かねば!

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2008.01.11

『シルク』★★☆☆☆

Wallpaper04_1024 『シルク』の試写会が当たりまして、ロクに仕事も終わってないのに抜け出して観に行ってきました。今年1本目の映画になるのかな?

戦地に赴いていたエルヴェ(マイケル・ピット)が休暇で村に帰って来た時、エレーヌ(キーラ・ナイトレイ)に出会い恋に落ちる。あまり会えないながらも愛を育んだ二人はやがて結婚する。そんな中、バルダビューという男が村にやってきて製糸工場を作り、大当たり。村はめちゃくちゃ潤い始めるの。だけど蚕が疫病にかかり、健康な卵を仕入れるにはエジプトに行かないといけないと言う。

再び戦地に戻らなければならなず悩むエルヴェに、その仕入れの仕事が舞い込むの。それを受けたエルヴェがエジプトに行くも、すでにそこでも疫病が流行っていて、本当に健康な卵は極東の地、日本でなら仕入れられるというのだ。

未知の地=日本へ無事に着くのかも分からず、新婚生活もままなってなく悩むエルヴェだったが妻の言葉で一念発起。一路、日本へ向かう。辿り着いた日本はその頃は幕末。案内された場所は、闇の権力者=原十兵衛(役所広司)が支配する雪深い村だった。そこでエルヴェは不思議な少女(芦名星)との出会いを果たす。

卵を仕入れ、その卵が無事に繭になりエルヴェはたくさんの財産を得るも、エルヴェは日本で出会った少女が忘れられない。再び仕入れのために日本へ向かった時、エルヴェは少女から一通の手紙をもらうの。それから、その手紙を訳してもらうためにマダム・ブランシュ(中谷美紀)と出会い、彼女の忠告を聞かずに三度日本へ向かうのだが……

坂本龍一の音楽は綺麗な映像に合ってて凄く良かったんだけど、結論としては何だかな…ってところがグルグル残った感じ。肝心なところが丁寧に描かれていなかったり、ちょっと駆け足な印象。あとねー、『SAYURI』とか『BABEL』なんかの時も思ったけど、向こうの人が描く日本って、いくら日本人の役者を使ってても何かまだまだ不自然なんだよね。そこが気になっちゃってねー。せっかく、日本がキーになるものとして登場しているんだから、日本のスタッフも何とか出来なかったのかしら(これは製作が日本他、3ヶ国の合作なの)。

あとこれは映画本編とは関係ないんだが…今回の試写会、豊洲のユナイテッドシネマだったんだけど、試写状には場所の名前が書いてなくて「ららぽーと豊洲3F」とあるのみ。よ~く見るとユナイテッドシネマのアドレスがあるだけ。で、今度はユナイテッドシネマに着いても入り口には試写会のことなんか書いてなくて、案内の人に聞いてやっと分かるという始末。あたしが超ギリギリに着いたのも悪いかもだけど、他の試写会はもうちょっと案内も丁寧なのに、ちょっと不親切すぎてビックリしましたよっと。

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2007.12.26

『それでもボクはやってない』★★★★☆

02 周防正行監督の11年ぶりの新作『それでもボクはやってない』です。日本アカデミー賞に何部門もノミネートされているようですねぇ。

就職の面接に行くためにラッシュの電車に乗っていた徹平(加瀬亮)は、下車駅で痴漢容疑で捕まり、そのまま警察の留置所へ。身に覚えのない徹平はとにかく否認。だけど“認めてしまえば交通違反のようなもの”と警察は執拗に自白調書を取るように仕向け、それでも否認を続ける徹平についた当番弁護士も示談を勧めてくる。

それでもやってないことを認められない徹平は友人・達雄(山本耕史)に連絡。偶然上京していた徹平の母親(もたいまさこ)と達雄は新たに弁護士を依頼。そこから、主任弁護人・荒川(役所広司)と新人弁護人・須藤(瀬戸朝香)との冤罪を暴く戦いが始まるの。

“痴漢冤罪事件には日本の刑事裁判の問題点がはっきりと顕れている”と、須藤を諭すために荒川はこう言うんだけど、まさに映画の後半は裁判の進行と共に、そこに隠れた問題点がどんどん露になっていくんだよね。その理不尽さや不明瞭さといったらね…。

痴漢という犯罪の曖昧さと、曖昧がゆえの弁護の難しさをしっかりと見せてくれる作品。だからと言ってドキュメンタリー的な説明ばかりのものではなく、登場人物それぞれの思惑や感情もしっかり描かれていて、そんなところが秀逸作と言えるところなんでしょう。

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2007.10.24

『ドリームガールズ』★★★☆☆

Main2 昨年度のアカデミー賞において8部門ノミネートされながらも作品賞は選外だった『ドリームガールズ』。蓋を開けてみれば受賞は助演女優賞の他1部門のみだった…んだっけ? そんな話題作を今さら観ました。

劇場の出演者のオーディションに出場したエフィー(ジェニファー・ハドソン)、ディーナ(ビヨンセ)、ローレルからなる女性ヴォーカル・グループ、ドリーメッツ。遅刻してすんでのところで出場権を失いそうになるも、彼女たちのパワフルなステージに観客は大盛り上がり。だけど、半ばできレースだったため彼女たちは落選するも、人気歌手ジミー(エディ・マーフィ)のバックコーラスに抜擢されるの。

ジミーと共にツアーを廻るうちに彼女たちの人気も上昇。プロデューサーであるカーティス(ジェイミー・フォックス)の発案により“ドリームガールズ”として独立することに。だけどそれは、“売れるため”に3人の関係性を崩すことでもあったんだけど、そんな彼女たちの心とは裏腹にドリームガールズは一躍トップアーティストへと上り詰める。

レコーディングとコンサートの日々に忙殺され、そこに入ってきた小さなヒビは、エフィーの失踪により大きな亀裂を生んでしまう。そこからドリームガールズの運命は大きく変わっていくんだけど、ある事をキッカケに再び“本当のこと”が見え始め――

元々は舞台のミュージカル作品なんだけど、これは歌が要所要所だけに使われるかたちになっているから、純粋なミュージカルとはちょっと違うかも。それゆえに、ビヨンセだのジェニファーだの、“歌手の力”としての話題が先行して、薄っぺらく感じてしまうところもなくはなかったり。そういうところがアカデミー賞での結果なのかもしれません。

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2007.09.15

『トリスタンとイゾルデ』★★☆☆☆

Small_2 ロミオとジュリエットの元となった史実…なんでしたっけ? 『トリスタンとイゾルデ』です。

イギリスが各部族で分断されていて、アイルランドに攻められている時代のお話。分断している部族同士同盟を結び、アイルランドに対抗しようという矢先、アイルランドに攻め込まれる。まだ子供だったトリスタンは床下に匿われたことで生き延びるんだけど、目の前で両親が殺されてしまう。手を切り落とされながらもトリスタンを守ったマークを王とする国に引き取られたトリスタンは、そこで地元の子供たちと育てられるの。

一方アイルランドでは女王である母を亡くして悲しみにくれる幼いイゾルデが。やがて美しく成長したイゾルデは王である父に婚約者を決められてしまい、自由な愛のなさに悲嘆する。

復興を遂げて来たイギリスに、再びアイルランドが奇襲をかけるの。だけどトリスタンたちの機転によって撃墜、アイルランド勢にいたイゾルデの婚約者も戦死するんだけど、彼の刀に塗られた毒にあたったトリスタンも仮死状態に。だが、死んだと思われたトリスタンは火を放った船で流されて弔われる。

その船はアイルランドに流れ着き、毒の知識を持つイゾルデによってトリスタンは一命を取り留め、やがて二人には愛が芽生えるんだけど、回復したトリスタンは再びイギリスへ。

アイルランド王の画策で、領地と姫を賭けて部族間での決闘が行われることに。部族の代表として出場したトリスタンは勝利するも、その賭けられていた姫がイゾルデだと知るや落胆…イゾルデはマーク王のもとに嫁ぐの。だけど二人は隠れて逢瀬を重ねるようになり、それはやがて悲劇を生むことに……

という、まさにロミジュリな“叶わぬ運命の恋”を描いた作品なんだけど、なーんか何にも心に来なかったりして。こういうタッチの作品でモロCGな背景も萎えたし。メロート役の俳優さんに萌えたぐらいでした。

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2007.07.25

『トリノ、24時からの恋人たち』★★★★☆

Torino イタリア映画になるのかな? 『トリノ、24時からの恋人たち』です。何だかかわいらしくて、イイ映画でした。

これは、3人の男女を中心に描かれる物語。道に座り込む血まみれのひとりの男…そこからストーリーが展開していきます。

深夜24時から映画博物館で夜警をしているマルティーノ。手巻きカメラで身の回りを撮り、夜の博物館で自分で編集もしているの。

そのマルティーノが毎晩ハンバーガーを買いに行く店で働くアマンダ。より良い暮らしを夢見るだけなのに、仕事にも彼氏にもやり切れなさを感じ始めているの。

アマンダの彼氏アンジェロは、深夜になると仲間を引き連れて車泥棒をやっていて、映画冒頭の血まみれの男は実は彼。

そんなある日、アマンダが横暴な店の支配人にキレて油をかけてしまい、警察に追われることに。そして、映画博物館に逃げ込んだ彼女はマルティーノに出会い、だんだんと心通わせていく。一方、帰って来れない彼女を心配しながらも、彼女の同居人バルバラに近づいてしまうアンジェロ。そうやって、ちょっとズレ始めた二人の関係は、再会後に新たな関係を生み出すことに!

24時という時間を機に回り始める人のココロや関係性。そのちょっとした移り変わりが切なかったり温かかったり…とにかく可愛い映画でした。

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2007.07.03

『トラブル・マリッジ~カレと私とデュプリー』★★★☆☆

Ymd_wall_6_1 あたしの好きなケイト・ハドソンとマット・ディロンが出てるっていうんで楽しみにしてた作品の『トラブル・マリッジ~カレと私とデュプリー』だったはずなのに、観るの忘れてました…(汗)。原題は『You,Me and Dupree』で、邦題の副題がそれなんですが、そっちでよかったような、まぁ分かりやすいような…って感じでしょうか。

モリー(ケイト)とカール(マット)の結婚が決まり、ハワイで挙式をすることに。そこにカールの親友=デュプリー(オーウェン・ウィルソン)がやって来る。んで、新婚旅行から帰って来ると、家なし・職なしであることをデュプリーに告げられたカールは、“職が決まるまでの数週間だけ”ということで泊めてあげることにするの。

だけど、元来の風来坊でロマンチストのデュプリーに仕事が決まるはずもなく、勝手にケーブルテレビを契約したり、友達を連れ込んで部屋をめちゃくちゃにしたり、しまいには女を連れ込んだ揚げ句に火事を起こしてしまったりと、さすがの二人もキレてデュプリーを追い出すの。

一方、モリーの父親(マイケル・ダグラス)が経営する会社に勤めるカールは、新婚旅行から帰った途端に主任に昇進するも、それは父親がカールを追い詰めるイビリの手段だったわけで、日に日にストレスが溜まっていく。

そんな中、モリーの勤める学校で講演をすることになっていたカールが仕事で行けなくなり、代役をデュプリーが頼まれる。その時の言葉に彼を見直したモリーは、悩めるカールのことを聞くうちに仲良くなり、ストレスで被害妄想の塊になっているカールは、そんな二人を見てついには爆発してしまうんだけど……

デュプリーの奔放さと徐々にあらわになるカールのダメ男っぷりにイライラしっぱなしだったんだけど、そこはこのキャスティングだから緩和されて許せるような気がしますね~。ケイトは可愛いし♪ ただのドタバタ劇になるところを、キャスト陣がうまくシメてたような気がします。

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2007.06.11

『セックス・アンド・マネー』★★★☆☆

Img_gallary01 ジェニファー・アニストンら出演作『セックス・アンド・マネー』を観ました。とりあえず、“ここで終わっちゃったりしたらワケ分かんねーな…”と思ってたところでエンドロールが流れ始めて、ちょっと引っくり返りましたが。

昔から仲の良い4人の女性を中心に回る物語。元教師で今はメイドで生計を立てるオリビア(ジェニファー)は、男にツキがなく、4人の中で唯一の独身。経済的にも苦しいため、3人からは哀れんで見られたりすることもあるんだけど、オリビアは自由に生きようとしてる。フラニー(ジョン・キューザック)は、裕福な結婚生活をしていて、夫婦関係も良好(と思われていて)、理想的な女性に見られてる。クリスティンは夫と共同で脚本を書いているんだけど、家のリフォームや仕事のことをキッカケに、夫との関係が崩れ始め…というか、本来の姿を見出すの。ジェーンはファッション・デザイナーとして名声を得ているんだけど、性の境がない夫に悩み、更年期も加わり常にイライラしてしまう自分を見失ってしまう。

40代を迎えたそれぞれの女性の生き方や悩みを浮き彫りにしていくんだけど、中でもジェーンに対しての“40代という歳を自覚して…”って言われるところは何か堪えたなぁ。あたしも今は遊んでばっかだけど、40なんてきっとすぐ来ちゃうんだ。そんな時…と言うか、それまでのあたし、どう生きていくべきか、ちょっと悩みますね。タイトルが日本人としてはちょっと勘違いもしちゃいそうだけど、“性”と“お金”の悩みって、30~40代の女性にとってはやっぱ大きな問題なんだよね。

しかし、話の展開としては、最初に書いた通り、いきなり終わっちゃうし、解決を見ないままだったりするので、悩みが残されちゃってビミョーな気分でした。

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2007.04.02

『旅するジーンズと16歳の夏』★★★★☆

Travel何となく、あたしの好きじゃないジャンルの作品…オマセなアメリカの女の子たちの青春モノ…と思っていて観てなかった『旅するジーンズと16歳の夏』なんですが、ところがところが、実に良く出来た作品でした。

母親のお腹の中にいる時から一緒に過ごしてきた4人の女の子。容姿も性格もバラバラの彼女たちは、16歳の夏を初めてバラバラで過ごすことになる。メキシコにサッカー合宿に行くブリジット、ギリシャの祖父の家を訪ねるリーナ、離婚した父親を訪ねるカーメン、ひとりだけ地元に残りバイトしながらドキュメンタリー映画を撮るというティビー。

そんな彼女たちは、全員にピッタリと合う不思議なジーンズを発見するの。自分たちに魔法をかけてくれるジーンズと信じて、それを1週間ごとに回すことを決めるの。

最初のうちは、ジーンズを受け取っている間でも何も起こらず、むしろ良くないことも起きていてジーンズに対しては半信半疑。だけど時間が経つにつれ、彼女たち自身に問題が生じることで、それぞれがそれに対峙しながらだんだん変化していく…。それは決してジーンズの魔法とかじゃないんだけど、ジーンズを回す時に書く手紙だとか、“ジーンズ”がキッカケにはなってるんだよね。

若さゆえのめちゃくちゃさばかりを描くんでなく、彼女たちの問題とそれに悩む様、それを支え合う4人の関係もきっちり描かれていて、そこが実に清々しい映画でした。何より、撮影を通じて本当に親友になったという4人がイキイキしてて良かったな。

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2007.03.11

『堕天使のパスポート』★★★★☆

Datenshi02sオドレイ・トトゥ主演の『堕天使のパスポート』を観ました。前に観たことあったかな?…と思いつつ借りたんですが、観たことのない作品でよかったでーす。

舞台はロンドン。不法入国者であるオクウェは、昼はタクシー運転手、夜はホテルのフロントマンとして働いている。そのホテルのメイドとして働くシェナイ(オドレイ)はトルコからの亡命者で、オクウェと昼夜交替で同じ部屋に住んでいるの。

ある夜、オクウェがホテルの1室のトイレの詰まりを直そうとすると、何とその原因は人間の心臓だった! だけど警察に通報しようとするも、自分の身元を知られてしまうことを恐れて通報できない。

そんな中、労働が禁止されている亡命者シェナイの労働が移民局にバレ、オクウェの存在もバレそうになる。さらに、トイレで発見した心臓は、偽造パスポートを得るために腎臓を売ろうとして死んでしまった人のものであり、その闇取引にホテルのオーナー=フアンが加担していることを知る。

実はかつては医師であったオクウェは、身の保障をエサに臓器摘出を手伝うよう持ちかけられ、ニューヨークに行きたいシェナイは、パスポートを得るためにフアンに接触するのだが…

後半、思いがけない展開を見せるんだけど、臓器売買や不法入国者などの問題を静かに考えさせられる作品ですねぇ。

オドレイは英語にだいぶ苦労したみたいだけど、地味な雰囲気の役でもやっぱ可愛かったですね。

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2007.02.20

『戦場のアリア』★★★☆☆

Sennjyou第一次世界大戦下に起きた事実を描いた『戦場のアリア』を観ました。

ある兄弟はドイツへの宣戦布告を知り兵に志願して前線へ。ドイツのテノール歌手=ニコラウスは、妻でソプラノ歌手=アナとオペラの舞台に立っている時にドイツの戦争突入を知り、やがてニコラウスも徴兵されて前線へ…。このストーリーは、そんなスコットランド軍・フランス軍・ドイツ軍が交わる前線での出来事。

クリスマス・イヴ。前線では、家に帰れない兵士たちのために、ドイツ側には小さなクリスマス・ツリーが何本も届きそこに火が灯る。スコットランド側からはバグパイプの音色が流れ、そこにコーラスが加わる…。

アナは夫に会いたいがために、ドイツ皇太子へのクリスマスのコンサート開催を願い出る。それが許され、アナと共に歌ったニコラウスは、その“歌”を仲間たちに聴かせたいと思う。そして、ニコラウスとアナは二人で前線へ戻り、そこでクリスマス・キャロルを響かせるのだ。その声は、兵士たちの心を溶かし、一夜だけの休戦協定が結ばれる。

英語(しかもスコットランド訛り)、フランス語、ドイツ語と、異なる言語の彼らが“聖夜”のもとに交流が深まっていく様が温かい。クリスマスという特別な夜が生んだ特殊な出来事。戦争とは、かくも切なく悲しいものなのかということを改めて感じさせます。

…が、歌が吹き替えなのが分かりすぎて、肝心の歌のシーンにあまり感動できず。むしろ歌のシーンで個人的にはトーンダウン。きっとちゃんと歌える人が演じたほうがよかったんだろうなとは思うけど、しょうがないのかしら。これでオスカー外国語賞ノミネートなの。

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2007.02.19

『親切なクムジャさん』★★★☆☆

Kumujasan今さら韓流ブームか!?的に韓国映画を観ちゃってるんですが。というワケで『親切なクムジャさん』を観ました。もっとサイコサスペンスな感じかと思ってましたけど、そうでもないのね。

6歳の男の子の誘拐殺害容疑で逮捕されたクムジャ(イ・ヨンエ)。彼女の美貌と清純さとで事件はセンセーショナルに報道されるも、あっさりと容疑を認めた彼女は刑務所に送られ、13年の刑に。

刑務所で出会った囚人たちにクムジャは“親切”に接し、それが時には殺人まで犯してしまうんだけど、それは囚人たちにとっては“親切な”出来事で。だから彼女は“悪女”の名前と共に、何をやっても“親切なクムジャさん”って呼ばれるの。

だけど彼女のその“親切”は、実は復讐を果たすための計画の一つでもあったわけで、その計画は刑期中の13年のうちから行なわれ、刑期を終えて刑務所を出た途端、大きく動き出すの。

彼女の悲しみと復讐心が赤いアイシャドーというメイクに表れていて。その表情が切なくて。だけど、その悲しみのヒダ的なところがあんまり深くなかったかなーって気もします。不条理な感じとか、絵的に不思議なところとかは、ちょっと天井桟敷を彷彿とさせるものもあったりして。

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2007.02.13

『デイジー アナザーバージョン』★★★★☆

Daisy忘れないうちに、『デイジー アナザーバージョン』も観てみました。むーチョン・ウソン、イイ!! …っていう作りなワケで。いきなりパクウィの回想&語りで始まるという、暗殺者パクウィ(チョン)の視点で描かれていると言うか、パクウィの心情が“インターナショナルバージョン”よりは多く深く描かれている作りになっています。

こっちのほうが、“声”が少ない分、よりフランス映画的と言うか…むしろ韓国語って静かな語り口だとフランス語っぽいのね、ってちょっと思いました。作品自体の雰囲気は、こっちのほうが好きだなー、あたしは。…フランス映画は苦手なんですけども。

この作品のほうがヘヨン、パクウィ、ジョンウの心情が平等に描かれているような気がするけど、これだけを観ても『デイジー』については分かりにくいかもしれない。“インターナショナルバージョン”の、ちょっと分かりづらかったところが“アナザー~”で分かるところがあったりするから。だから『デイジー』って作品自体受け入れられた人、あたし同様チョン・ウソン萌えな人(笑)は、こっちも観るとより理解を深められるかなーと思いました。

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2007.02.12

『幸せのポートレート』★★★☆☆

Stoneサラ・ジェシカ・パーカー主演の『幸せのポートレート』です。でもクレジット的にはクレア・デーンズが主演的扱いのようでしたけども。他にはダイアン・キートンとかも出てます。

キャリア・ウーマンのメレヴィス(サラ)は、完璧な自分を目指すがゆえにすごく神経質。そんな彼女が恋人エヴェレットにクリスマス休暇のために実家に招かれる。そこには彼の父・母(ダイアン)の他に、娘を連れた長女スザンナ、次女エイミー、次男ベン、三男サッドとその恋人も集まっているんだけど、メレヴィスのあまりの神経質さと真面目さゆえに家族に受け入れられないの。そんな状況に耐えられなくなったメレヴィスは自分の妹ジュリー(クレア)も呼び寄せるんだけど、イヴのディナーで家族に対して大失言を放ってしまい、一気に険悪なムードに……

メレヴィスと共に、恋人エヴェレットもまた完璧を目指す人間で、二人とも自分と自分の幸せというものを見失っちゃっているんだけど、それに気付かせてくれたのが、ベンでありジュリーであり。そして、一度は険悪なムードになった家族の心を溶かしてくれたのは、メレヴィスから家族みんなへのクリスマス・プレゼントだった。

家族が抱えるちょっとした問題と、幸せに辿り着くまでの過程と。自分と相手の理解が、ちょっとした変化を生むんだな…とほっこりしたところもあり。…が、ラストに向けてのあの設定はありえないだろ!的なところもあり。

ちなみに原題が『the famiry stone』で何でかなーと思ったら、この一家の名前が“ストーン”さんなんですね。ついでにちなみに、ベン役のルーク・ウィルソン、よく他の映画(『キューティ・ブロンド』とか)でも観てたけど、何かやっぱり好きですねぇ。

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2007.02.10

『デイジー』★★★★☆

Main_1韓国映画『デイジー』を観ました。出演陣はみんな韓国人なんですが、話の舞台はオランダなの。で、やっぱりあたしチョン・ウソン萌え、的な(笑)。

画家の卵ヘヨン(チョン・ジヒョン)は、手伝っている祖父の骨董屋に定期的に届くデイジーの贈り主を待っていた。デイジーを描くために行っていた野原で起きたことから続いている出来事なのだと信じて。

平日は街の広場で似顔絵を描いているヘヨンの前に、デイジーを持ったひとりの男が現れる。インターポールの刑事、ジョンウ。彼は麻薬組織の捜査のためにアムステルダムに来ているんだけど、そこで起きた銃撃戦にヘヨンも巻き込まれて声を失い、ジョンウも重傷を負って韓国に帰ってしまう。

その銃撃戦の中で、遠くからヘヨンを守ろうとしていたもうひとりの男がいた。暗殺組織の中にいるパクウィ(チョン・ウソン)。遠くからヘヨンを見守るだけだった彼は、ある日彼女に近づいた。そこから、彼女と彼らの関係が大きく動いていくのだが……

やはりそう来たか的な、韓国映画っぽい悲しい展開を見せるんだけど、それがあまりオーバーではなく、あくまでも静かに淡々と描かれるところは、あんまり韓国映画っぽくないかなぁと思わせます。韓国に新しい色を作ったような映画でしたね。

ヘヨンを中心に3人の視点で描かれていた今作(インターナショナルバージョン)に対し、パクウィの視点から描かれた“アナザーバージョン”があるとかで、チョン・ウソン萌えのあたしは、むしろそっちを観るべきか!? 今度そっちを借りてみまーす。

デイジー DVD デイジー

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2006/10/27
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デイジー アナザーバージョン DVD デイジー アナザーバージョン

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2007/01/26
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2007.02.04

『16歳の合衆国』★★★★★

16sai_wall02_800知り合いが“良い映画”と挙げていた『16歳の合衆国』を観ました。確かに、実に脚本のしっかりした見事な作品でした。ただ、非常に考えさせられる作品でもあるので、エンタテインメント性ってところで言ったら、ちょっと違うのかもしれないですけども。

16歳のリーランドは、元恋人ベッキーの弟で知覚障害者であるライアンを殺害し逮捕される。そこがこの作品の発端になるわけで。リーランドは有名作家の息子であったところからも事件はセンセーショナルに報じられる。拘置所の作家志望の教師パールは、リーランド自身から感じる憂いと、自分の作品の題材としての興味とで、リーランドと会話を始めるの。

その会話の中から、彼自身の家庭の問題、ベッキーとその家族が抱える問題が明らかになることで、徐々に事件の本質に辿り着こうかというその時、さらなる悲劇が起きる……。

登場人物自体も、人物同士の関係性も、全てが会話で明らかになっていくんだよね。全ての関係に原因があって結果がある、みたいな。その関連性を見事に脚本で描き切っていましたね。

16歳の合衆国 DVD 16歳の合衆国

販売元:角川エンタテインメント
発売日:2005/03/11
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2007.01.17

『ジャケット』★★★☆☆

Jacketエイドリアン・ブロディ(『戦場のピアニスト』でオスカー獲りましたね)とキーナ・ライトレイ主演の『ジャケット』を観ました。またもおいら、半分寝ながら観ちゃったもんで、なかなか分かりづらいところもありつつだったんですが…

過去の戦争で頭に銃撃を受けたことが原因で記憶障害のあるジャック(エイドリアン)は、道を行く途中、車が故障して動けなくなっている親子に会うの。その娘=ジャッキーとは、ちょっとした触れ合いで心を通わせるようになる。そして、親子と別れてからヒッチハイクをした車に乗り込んだことで、ジャックは殺人事件に巻き込まれ、犯罪者用の精神病院に送られてしまう。そこでジャックが受けた治療は、ジャケット(=拘束着)に包まれたまま死体安置の引き出しに閉じ込められるという“実験”だった。

しかしジャックは、その引き出しで様々な記憶がフラッシュバックする中で、15年後の未来に辿り着く。そこで成長したジャッキー(キーラ)と出会い、ジャックが15年前に死亡していることを知る。自分の死亡理由を知るため、そしてジャッキーの不幸な運命を変えるため、ジャックは自ら治療を受けることを選び、そこで見る未来と対峙していくのだが――。

このね、“記憶のフラッシュバック”が目まぐるしすぎて、寝ちゃうと分かんないのね。ついでに、ジャックとジャッキーは別に恋愛関係にならなくてもいいんじゃないかと思っちゃったり。二人の関係性がちょっと分かりづらかったかなぁ。だけど、それぞれの苦しみだとか憂いはよく描かれていたんじゃないかと思います。

ブラッド・レンフロが豹変しすぎてて全然気付きませんでした。“新007”ダニエル・クレイグも出てましたねー。

ジャケット DVD ジャケット

販売元:松竹
発売日:2006/10/28
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2007.01.16

『さよならみどりちゃん』★★★☆☆

Photo_322007年一発目に観たのがなぜかコレでした…南Q太のマンガが原作の『さよならみどりちゃん』です。公開時、“星野真里の体当たり演技”的に言われてたと思うけど、そんなにエロな感じではなかったです。

ゆうこ(星野)はユタカ(西島秀俊)が好きで、でもユタカと初めてセックスした時に、ユタカには“みどりちゃん”という彼女がいることを知らされるの。ユタカは女にだらしなさすぎるオトコで、ゆうこのことは可愛いけど彼女とは思ってないし、みどりちゃんの他にも、元カノが訪ねてきたり、バイトの胸のデカい女の子を狙ってたり。そんなユタカに振り回され、でもいつも最後にはゆうこの元に帰ってくる彼をいつも許してしまって、しまいにはゆうこはユタカの勧めでスナックで働くことになってしまうの。

スナックでも何となく働いちゃうゆうこは、ユタカの後輩=たろーともやっちゃったりするんだけど、スナックで酔っ払った客とモメている時、みどりちゃんとタクシーに乗り込むユタカの姿を見てしまう。そのタクシーを追いかけながら、ゆうこの中で何かがキレちゃうの。

で、そんな朝になぜか帰ってきていたユタカに、ゆうこは“好き”だと言うんだけど…

なんだかラストに、ちょっとした虚しさと、ほんのちょっとの爽快感が残った作品でしたわん。

さよならみどりちゃん DVD さよならみどりちゃん

販売元:ハピネット・ピクチャーズ
発売日:2006/02/24
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2006.12.28

『THE有頂天ホテル』★★★★☆

006_s三谷幸喜監督作『THE有頂天ホテル』を観たの。たくさんの登場人物のそれぞれがオムニバス形式で描かれた、三谷さんらしいトンチのきいた喜劇でした。

“有頂天ホテル”で起きる、年越しの数時間が描かれます。仕事を真面目にこなす副支配人(役所広司)。大晦日で仕事を辞めることを決めたベルボーイ(香取慎吾)。“マン・オブ・ザ・イヤー”を受賞し、その授賞式のためにホテルを訪れた夫婦。汚職事件絡みでマスコミに狙われている政治家(佐藤浩市)。ホテルに頻繁に現れてホテル側には疎まれながらも、宿泊客との関係が発覚したコールガール(篠原涼子)。NEW YEAR PARTYのショーのために呼ばれたイベント集団(唐沢寿明、YOU&寺島進)。客室を掃除しながら宿泊客の人生に関わってしまう客室係(松たか子)。などなど…とにかくたくさんの人物が登場するわけですが、それぞれが抱える問題や興味のために、“自分でない誰か”を演じようとしたり、“自分”を消そうとしたりするたびに、何かオカシなことが起きてしまって、それがホントに笑えるんだよねー。もう、ありえないことだらけで。

そういった細かいトンチを追っていくのが大変でありつつ、面白かったです。

THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション DVD THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション

販売元:東宝
発売日:2006/08/11
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2006.12.06

『スカーレットレター』★★★☆☆

Mo3446_1『スカーレットレター』は、主演のイ・ウンジュの遺作となってしまった作品なんですね。これ、ラスト30分の展開が凄いとか言われてたけど、あたしが借りたDVD、そのラスト30分が始まる10分間が動かなくて観られなくて、肝心なところが微妙に分からなかったんだよー! TSUTAYAのバカバカ!

ちょっとピーター・グリーナウェイ作品のような、心の繊細さと淫靡な雰囲気が描かれた作品でしたね。

ある殺人事件から始まるんだけど、その現場に赴く刑事=ギフン。彼は妊娠した妻=スヒョンを大事に思いながらも、愛人=カヒとの関係を続けている。そしてギフンが出会う殺人事件の被害者の妻=ギョンヒも、愛人がいるのでは?というところから犯人として疑われるの。その殺人事件の捜査の展開を追いながら、ギフンとスヒョン、ギフンとカヒ、そしてスヒョンとカヒという3人の複雑な関係も徐々に明らかになってきて。“愛”が動かす微妙なさざ波を、ずっと映しているような作品だったなー。

だがしかし、カヒを演じたイ・ウンジュさん。この映画での過激な性描写などに悩んで命を絶ったと言われているけど、あたしはそこまでこの映画に激しさは感じなかった。実際の撮影では分からないけど、映像としてはそんなにはっきり映っているわけじゃなかったし、ショッキングなシーンはあってもそこにそれまでの激しさはなかったような気がするの。だから余計に、ウンジュさんの遺作になってしまったこと、残念に思いました。

スカーレットレター DVD スカーレットレター

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2005/10/28
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2006.11.07

『白バラの祈り-ゾフィー・ショル、最期の日々-』★★★★★

Photo_30ナチモノになぜか弱いあたし、これまた観てみたかった『白バラの祈り-ゾフィー・ショル、最期の日々-』です。ホントは劇場で観たいぐらいだったんだけど、映画を知ったのが公開終了後だったのかな? だから近所のTSUTAYAに入荷されてよかったー。

舞台は第二次大戦中、ナチス政権下のドイツです。反ナチ団体“白バラ”で活動していた紅一点の大学生ゾフィーと、その兄ハンス、そして周りの同志たちを描いた、実話を基にした作品です。副題の通り、ゾフィーが捕まってから処刑されるまでの数日が、克明にドキュメントタッチで描かれるの。

戦争の無意味さを記したビラを大学で撒いたハンスとゾフィーは、すぐさま反逆罪で捕えられ、執拗な尋問を受けます。そこでもゾフィーは、兄と自分の訴えこそ良心のある正しいものと信じ、決して仲間を裏切ったりせず、凛とした態度を取り続けるの。だけど、彼女たちの逃れられない状況と、毅然とした態度への恐れからか、ゾフィーたちは死刑を宣告されます。しかも、普通は99日の猶予があるところを即日刑執行へ……

これ、ドイツで映画賞獲ってるようですね。この作品に限らず、ドイツってわりとこの手の作品を作るし評価するし、そこが日本やアメリカとは違って、ある意味立派だと思う。ヘンに隠したり美化したりせずにね。

ゾフィーの死は本当に無駄になってはいないのか……今だからこそ考えさせられる作品だと思います。

白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々- DVD 白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-

販売元:レントラックジャパン
発売日:2006/09/22
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2006.10.14

『幸せになる彼氏の選び方-負け犬な私の恋愛日記-』★★★☆☆

Lucy05 何も考えないでいいものを観たいなぁということで、ガエル・ガルシア・ベルナルも出てたんで、『幸せになる彼氏の選び方』というものを観てみました。いわゆるラブコメですね。これまた当然原題はまるで違って、『I'm with Lucy』っていうのね。この邦題に比べたら、やっぱ原題のほうがいいよねぇ。

運命だと思っていた完璧な男性から、エレベーターの中で性の不一致を理由に突然別れを告げられたルーシー。それから、友達などの紹介で5人の男性と出会うの。他の作品でもあったけど、アメリカでは会ったことのない人とのデートを、“ブラインド・デート”っていうんですね。

んで、この映画のちょっと面白かったところが、ルーシーと女友達の会話から、最初に5人との出会いを見せるの。で、ある場所に到着して友達が一言。“これから1時間後に、その中の一人とルーシーの結婚式なの”と。そこから、5人とのデートの様子を並行して見せていきながら、だんだんと絞られていくの。そして最後にルーシーが選んだ男性は……

最後にルーシーが気付く、“理想と、本当に必要な人は違う”ということ。ホント、そうだとは思うんですが、そこに行ききれてないあたしは、まだまだ何かが足りないんですよね、きっと。とほほー。

そういえば、このDVDのジャケとか、ガエルがかなりフィーチャーされてる風だけど、別にそんな感じではなく。『バッド・エデュケーション』とかでガエルが話題になった後だけに、ガエル人気に便乗しようとしてるのが分かっちゃったりして、ちょっと萎えた(苦笑)。

幸せになる彼氏の選び方 負け犬な私の恋愛日記 DVD 幸せになる彼氏の選び方 負け犬な私の恋愛日記

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2005/11/25
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2006.09.28

『トンマッコルへようこそ』★★★★★

Photo_5片っ端から試写会を応募してるので、もはやどれで当たったのか分からないんですが…韓国映画『トンマッコルへようこそ』の試写会が当たったので観に行ってきました。

文京区のシビックホールでの上映だったのですが、けっこう大きなホールなのに席はほぼ埋まっていて。上映が終わったら拍手も起こって、この映画への期待や評判が伺えました。

思いっきり笑えて思いっきり泣けて…これはマジ観るべしです!

南北朝鮮がいがみ合っている時代が背景…なのかな? そのそれぞれの兵士と、連合軍のアメリカ兵が、隊から逃げ出したり戦禍から逃れたり戦闘機が墜落したりというそれぞれの理由で、山奥にある“トンマッコル”という純粋すぎる心を持った人々が住む村に辿り着く。

そこから話が展開していくんですが、マンガみたいなシーンも挟み込まれて笑える前半に対し、終盤へ向けての切なさと言ったら! ラストの笑顔はホント切なすぎました。

あの時代、日本の軍隊も同じ状態だったんだ。それをお互い理解できれば、ふたつの国の間はもっと近くなれるのにね。憲法9条を変えようとしてる人たち、これを観て何を考えるか…。

トンマッコルへようこそ DVD トンマッコルへようこそ

販売元:日活
発売日:2007/03/02
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2006.09.20

『恋するレシピ~理想のオトコの作り方~』★★★☆☆/『Something New』★★★☆☆

ブリスベンからの帰りの飛行機で観た2本の映画の紹介をば。どちらも日本未公開作品のため、軽くね。2本とも、非常にハリウッドらしいラブコメで、気軽に楽しめたんだけどそんなに内容は濃くはないです。ぶっちゃけ。

Photo_3 まずは『恋するレシピ~理想のオトコの作り方~(観た時は“男を変える恋愛講座”ってタイトルだったの)』です。マシュー・マコノヒーとサラ・ジェシカ・パーカー主演です。35を過ぎても親元にいるダメ男=トリップ(マシュー)を自立させるべく、両親が専門のカウンセラー=ポーラ(サラ)を雇うのね。で、トリップにはナイショのまま、矯正プログラム遂行のために擬似恋愛のようなかたちで進んでいくんだけど、いつしか二人には本気の恋心が芽生え始めていて…という感じ。

日本では女子の負け犬ぶりが取り沙汰されてるけど、男子どもの負け犬っていうのも問題なんすねぇ。

Something そして次は『Something New』ね。こちらはまだ日本公開が決まってないのか、邦題が付くのかどうかも分からないみたいですねぇ。向こうではどうやらもうDVDになっているというのに。こちらは、恋愛問題の間に人種問題が絡む、題材としてはヘヴィなところもありつつも、基本はラブコメ。キャリアのケニアは才能豊かでありながらもブラックというところで恋も仕事もちょっと立ち止まってしまうところがあって。でもそんな自分を打破するべく一歩踏み出した先には白人男性との出会いがあって…という感じですな。

ブラックの女性たちにはこういう悩みがあるんだなぁと気付かされるところもあり。日本にいると人種問題ってあんまり感じないし、観光程度で海外に行くと日本人女性って凄く大事に扱われるから、あたしも外国人男性のほうが日本人より優しくていいなーなんつって思っちゃうんだけど、実際海外で暮らしてみるとイエローに対する差別っていうのもけっこう凄いらしく、そういうのを経験しちゃうとアジア人じゃなきゃ!って考えるようになっちゃうのかも。

世界は広いようで狭くて、狭いようで広くて。恋愛が絡むとまた難しいわね。

恋するレシピ ~理想のオトコの作り方~ スペシャル・コレクターズ・エディション DVD 恋するレシピ ~理想のオトコの作り方~ スペシャル・コレクターズ・エディション

販売元:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
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2006.09.09

『SAYURI』★★★☆☆

Sayuri_wallpaper_1280観るの忘れてまんた、『SAYURI』です。映像は非常に綺麗だったんですがー……。

貧乏+母の重病という境遇ゆえに身売りされる千代姉妹。姉は女郎屋に連れてかれるんだけど、千代は綺麗なブルーの目を持つからか、置屋に住むことを許されます。そこにいる花街1の芸姑=初桃の我儘な仕打ちに耐えながらも、千代より先に女中として身売りされていたおカボと芸者となる教育を受け始めるの。

芯の真っ直ぐな千代は、初桃に端を発する不始末からお母さんの怒りをかい、芸者教育を受けられなくなるんだけど、初桃の元姐さん?の豆葉の計らいで、さゆりという名前をもらい、立派な芸姑に育て上げられる。

さゆりは女中時代に会った、親切な“会長さん”に近づくため、芸の道を邁進するんだけど、そこはやはり女の世界。嫉みからさらに様々な障害にぶつかる。そして戦争も始まって…。

劇場公開時、“日本を綺麗に描いてくれた”と言われ、確かに日本人がこの題材で映画化するともっと暗くなりそうだし、いろいろな作法を改めて綺麗に映してくれてて良かったんだけど、逆にアメリカ人のことまで綺麗に描かれちゃってた気がするんだよねー。そこはハリウッドだから仕方ないとは思うけど、いくらプライドのある芸姑という人種への接し方とは言え、戦中戦後という時代にあそこまで日本人の女をちゃんと扱ってくれてたんでしょうか。

渡辺謙演じる会長さんも光源氏的存在だし、やっぱあくまでイメージの日本、しかも古典って感じが凄くしちゃいました。

しかしやっぱ、渡辺謙より工藤夕貴の英語のほうが自然だったわね。ついでに不思議に思ったのは、基本全編英語なのに、なぜにオープニングは日本語なのか。ほんで、“お姐さん”とか“お母さん”っていう芸者用語と言うか呼び掛けだけ日本語なのもなぜ? 固有名詞的だからいいの?

だけどだけど、チャ・ツィイー、コン・リー、ミシェル・ヨーと、アジア人女優陣はホント綺麗でした☆

SAYURI DVD SAYURI

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2006/07/05
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2006.08.23

『Song catcher-歌追い人-』★★★★☆

映画『オペラ座の怪人』でクリスティーナを演じたエミー・ロッサムが出演しているので、『Song catcher-歌追い人-』という作品を観てみました。興味深い題材が描かれた、なかなか良い作品でした。

まだまだ男尊女卑が激しい時代のアメリカ。イギリスの古い民謡の伝承を研究する学者=リリーは、自分より研究が劣っている男性学者のほうが先に教授に任命されてしまったことを機に、山深い村で学校を開いている妹のもとへ行くの。そこで、自分がそれまで研究してきたイギリスの民謡の原型に出会います。

リリーはその“歌”を自分の研究のために採譜する作業をするうち、“歌”を生活の一部にしてきた村人たちとの対立や交流を生み、彼女自身も新たな生きる道を見つけ出していく。

ミュージカル映画では決してないんだけど、全編に渡って様々な歌が流れて、それがホントに素晴らしい! エミーの歌もまだまだあどけないんだけど、それが周りを遮断した山奥に生きてきた娘ゆえの純粋さも見せていて。

“民謡の伝承の研究”という、作品のテーマ自体も、とっても興味深かったです。

っていうか、リリー役のジャネット・マクティアは『ローズ・イン・タイドランド』に出てた! 全然違うから分からなかったよ!(笑)

Songcatcher -歌追い人- DVD Songcatcher -歌追い人-

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2006.08.01

『サマータイムマシンブルース』★★★★★

Photo_16これまた面白かったです、『サマータイムマシンブルース』です。

とある夏の日、大学のSF研究会の部屋に、突如タイムマシンらしきものが出現するところから話が展開するの。んで“タイムマシンを使ってどの時代に行ってみる?”って散々考えた挙句、みんなの意見が一致したのが“エアコンのリモコンが壊れる前の昨日”と。それがすでにバカバカしさいっぱいなんですが、そこからちょっとした失敗を直したり、出来心だったりで、少しの未来と過去を行ったり来たり。“過去を変えると今が変わっちゃうかも!”って気付いてからはさらに行動がめちゃくちゃで。

大学生って意外にこんな感じでアホなんですよね~っていうのがすごく出てて面白かったです。

サマータイムマシン・ブルース スタンダード・エディション (初回生産限定価格) DVD サマータイムマシン・ブルース スタンダード・エディション (初回生産限定価格)

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2006.07.18

『ダ・ヴィンチ・コード』★★★★☆

Photo_2 今日は夕方からロケハンに行きまして、早く終了したのをいいことに会社をフェイドアウト。んで、ようやく『ダ・ヴィンチ・コード』を観に行ってきました! ホントは『ローズ・イン・タイドランド』と迷ったんですが、安売りチケ屋で安かった『ダ・ヴィンチ~』の勝ちということで。

本を先に読んでから観た者としては、基本的に原作に忠実な作りに関心しつつも、こっちの設定に行きましたか…という感じ。且つ、話が簡素化されてあっけなさもあり。

でも、すでに2時間半の長さになってる映画だってことを考えれば、仕方ないのかなー?と。

とは言え、逆に原作を読んでなかったら、これはかなり難しいかも。話が簡素化してる分、なぜその展開になる!?ってとこだらけで。原作にある細かさを知ってるから余計にそう思うのかもしれないけど。

キリスト教の本質を扱うというテーマとしての難しさを、CGを絶妙に使ったダイナミックな映像と、豪華なキャスティングとで、エンタテインメントとして巧く昇華した感じでしょうか。そこはロン・ハワードの手腕ゆえか。という意味でのあたしの星の数。

オドレイ・トトゥの英語はフランス語っぽい舌ったらずさがあって可愛かったー。んでやっぱりポール・ベタニー萌え。可哀相な役だったけどね。

あとはロンドンの街並は懐かしかった! いわゆる観光地が多かったしね。そしてやっぱ、ルーブルは一度は行きたい!

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著者:ダン・ブラウン
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ダ・ヴィンチ・コード デラックス・コレクターズ・エディション DVD ダ・ヴィンチ・コード デラックス・コレクターズ・エディション

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2006.07.13

『綴り字のシーズン』★★★☆☆

Photo_18うぅむ、またも難しい映画を観てしまいましたよ。ということで『綴り字のシーズン』です。リチャード・ギアが出てます。

娘=イライザが学校のスペリング・コンテストに優勝し、地区大会~全国大会へ進んでいくことで変わっていってしまった家族の様子を描いています。学校での優勝をキッカケに、ユダヤ教に造詣が深く学者である父(リチャード・ギア)は、イライザに自分の研究内容の証明(?)が出来る才能を見出し、イライザの勉強と教育にのめり込んでいきます。そんな父の変化を見て息子は反発、居場所を探す彼はヒンドゥー教に出会い信者の女の子に出会い、傾倒していく。妻(ジュリエット・ビノシュ)は元々はカトリックだったのが夫に合わせていたことで、以前から抱いていた自身の心の闇が広がり、窃盗を続けていたことが発覚する。そして娘は、家族がバラバラになっていく過程を目の当たりにし、自分を責め、そんな家族のためにスペリング・コンテストの全国大会でとあることをしてしまいます…。

話としては分かりやすいんだけど、そこに3つの宗教の教えが絡んでいくことでちょっと複雑化。万華鏡をキー・アイテムとした映像も、それが逆にカオスな感じを醸し出していて。

ジュリエット・ビノシュは憂いがあっていいですね。娘役の子も可愛くて良かった。

綴り字のシーズン DVD 綴り字のシーズン

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2006/05/11
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2006.07.08

『大停電の夜に』★★★★★

Photo_19『大停電の夜に』、観たかったの。トヨエツ出てるし。クリスマスの夜の話だから、季節はまるで合いませんけれども。

オムニバス形式のように、様々な人との別れや出会いが連なって話が進んでいくんだけど、東京に墜ちた隕石(?)が原因で起きた大停電をキッカケに、それぞれがちゃんと“話”をしていくの。そこから、これまで知らなかった事柄や気付かなかった感情が見えてきて、それぞれに新しい関係が生まれたり、関係が変化したり。登場人物同士も、実は緩やかに繋がり合っていたりして。

舞台は東京なんだけど、東京ならではの混沌と、東京らしからぬ温かさとの対比がまた良かったりして。だから後半はなんか泣けちゃいました。

そして、何と言っても映像がとにかくキレイ! あとは、菊地成孔の音楽も良かったなぁ。

最近あたし、洋画にはイマイチ中途半端感を感じてしまうことが多くてあまりグッと来ないんですが、こちらはまた良い日本映画だったと思います。

大停電の夜に ~ ナイト・オン・クリスマス ~ DVD 大停電の夜に ~ ナイト・オン・クリスマス ~

販売元:角川エンタテインメント
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