映画(さ~た行)

2010.03.23

『シャーロック・ホームズ』★★★★☆

Sherlock_2 …というワケで、メシ写真も解消できましたので、先日観に行った『シャーロック・ホームズ』のことなぞをチラリと。ガイ・リッチー監督作、原題は『SHERLOCK HOLMES』です。そのまんまだー。

元々観に行きたいと思っていたんですが、何だかんだ結局忘れかけていたところ…ステキブロガー=ナラリーノさまのブログで思い出しました!(笑)

物語の始まりは、ロンドンで起きている連続殺人事件。まさにその6人目に手がかけられようとしているその時、ホームズ(ロバート・ダウニーJr.)とワトソン医師(ジュード・ロウ)が現場に到着。ロンドン警察と共に犯人が捕えられる。

犯人=ブラックウッド卿は絞首刑となり、ワトソン医師により死亡が確認されたはずだった。しかしその後、ブラックウッド卿の墓が内側から破壊され、中の棺には違う人物の姿が……

といったところから、ブラックウッド卿とテンプル修道会、それに絡む国会との関係…いろいろなものがホームズとワトソンを攻めていくのね。

ロバートのホームズは、それまでのTVドラマや個人的に持ってるイメージとは正反対。だってアメリカ人だし。だから、どうなのかなーと思っていたんだけど…未だにまだ分かりません(苦笑)。
原作には、ホームズが武術に長けてたという記述があるそうだけど(と、パンフレットの中でオーケンが書いてたんだけど)、それを知れば納得…も、まだ出来ず。
小さい頃、ホームズのものはけっこう好きで読んでたんだけど、その辺りの記述は知らなかったし、ドラマのイメージはデカいしねー。

対して、ジュードのワトソンはステキでしたー。…って、ジュードが好きってのが相当ポイントを上げてるんだけど(゚m゚*)
でも、品があって逞しい感じは、昔から持ってたイメージと合ってるって感じかしらー。

しかしこれ…終わり方にビックリしたんだけど! 全然知らなかったから! 海外のお友達はプレビューも観てるらしく…日本ではいつなんでしょうかね…。

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2009.07.12

『つぐない』★★★★☆

久々のDVDですよっ! 久々すぎて、最近気をつけるようにしてる原題チェックをウッカリ忘れちゃったりもして!

Atonement というワケで、イアン・マキューアンの世界的ベストセラー『贖罪』の映画化作品、キーラ・ナイトレイ主演の『つぐない』です。“世界的ベストセラー”って言っても、あたし読んだことありません…_| ̄|○

原題は、『ATONEMENT』です……どういう意味?と思いましたが、どうやら“まんま”みたいですねー。

1935年のイギリス。姉のセシーリア(キーラ)と妹のブライオニーが両親と暮らす大きな屋敷に、兄が帰ってくる。屋敷には数人の使用人がいて、その息子ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)とは小さな頃から一緒に育ってきたため、兄妹とも仲が良いの。ロビーに対してそっけない態度を取るセシーリアに対し、小説や戯曲を書くことを趣味にしつつロビーへの想いを密かに募らせているブライオニー。

しかしある日、噴水の前でのセシーリアとロビーの様子をブライオニーが“勘違い”したことから、運命の歯車が変わってゆくの。

ロビーがセシーリアに“お詫び”の手紙を書いた時に、悪ノリしてイヤらしい書き方もしつつも当たり障りのないものに書き直していたんだけど、ロビーは誤って悪ノリVerを入れてしまった上に、セシーリアへ届けるのをブライオニーに頼んでしまうの。

“勘違い”の種が芽生えていたブライオニーはそれをソッコー読み、さらに勘違い。そしてその夜、セシーリアとロビーはお互いの気持ちに気付いて結ばれるんだけど、ブライオニーはそんな二人の姿を見てしまって完全に勘違い。そして、その後起きてしまった事件に対して、ブライオニーは勘違いと嫉妬からウソをついてしまう。

成長したブライオニーがその罪に気づき、贖おうとした時は、ロビーは刑務所から戦場へ送り込まれていた――

いや~なんつうか、ホント“罪”なお話でした。時代もあるんだろうけど、性に対しての純粋さと、恋に対しての純粋な気持ちから生まれてしまった罪。それはある種、責めるべきことでもなかったのかもしれないんだけど、戦争というものがブライオニーに赦されるチャンスを与えないの。そこがホントに切ないと言うか、やり場のない怒りと言うか。

時にセシーリアの視点から、時にブライオニーの視点から…と、次々に変わって映し出される展開も面白かったですね。

キーラはしかし、ホントにキレイですねぇ…歯がドラキュラっぽいのはいつも気になりますが(爆)。

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2009.05.28

『旅するジーンズと19歳の旅立ち』★★★★☆

Jeans01 『旅するジーンズと16歳の夏』の続編となる、『旅するジーンズと19歳の旅立ち』を観ました。前作も観てまして、それがなかなか良かったので楽しみにしていたんですが、こちらも満足の出来る作品でしたねー。ちなみに原題は『The Sisterhood of the Traveling Pants 2』というもので、あんまり夢がないので、邦題のほうがウマイかもしれません。

ニューヨーク大に進み自主映画の製作をしているティビー、ブラウン大にサッカー推薦で進んだブリジット、奨学金でロードアイランド美大に通うリーナ、イェール大に進み居場所を探しながらも演劇の裏方をしているカーメン。幼馴染の4人の少女たちは、“16歳”のあの時から3年を経て、それぞれの進路を歩き始めていたの。

この3年間も、夏休みには“奇跡を起こすジーンズ”を回し、それぞれのココロを動かしていた(ような)んだけど、また今年も夏がやって来た。

それぞれの暮らしから一旦帰郷。“ジーンズの儀式”を省いたりして、“16歳”の時とはちょっと変化を見せる4人なんだけど、再び夏休みの生活に戻るの。カーメンは女優を目指す友達の付き添いで演劇の講習会へ、ブリジットはトルコへ発掘研修。リーナは人物画の講習会、ティビーはNYでバイト三昧。

だけど、それまで通りジーンズを回し、お互いの近況を手紙に書いているんだけど、それぞれが肝心なところを伝えられないの。カーメンは、講習会で知り合ったお芝居の主役を務める少年の勧めでオーディションを受け、主役に抜擢される。ティビーは、彼氏と勢いでやっちゃった行為で問題が発生、ひどく落ち込むの。リーナは、故郷のギリシャへ行き、かつての恋人が結婚してしまったことを知る。そしてブリジットは、発掘研修で知り合った教授との交流を通して、自分の母親との問題に改めて向き合うことに。

ジーンズ回しと並行して、合間に会ったりするうちに、彼女たちは自分たち自身の問題に気付いていって…

今回は、“ジーンズが起こす奇跡”ってところはだいぶ薄くなっちゃったけど、4人が4人、ちゃんと3年経ったんだなぁっていう成長具合が分かるところにジーンときたなぁ。やっぱり、人生ってのは“何かによる奇跡”で進むわけじゃないけど、人生で起きる全てのことがむしろ“奇跡”なんだよね。…と、こういう作品を観るといつも思いますねぇ。

彼女たち4人、前作で本当の親友になってたそうだけど、その後カーメン役のアメリカ・フェレーラは『アグリー・ベティ』でブレイクしちゃったんだよね。今までと変わらぬ関係でいられたのかしら…いてほしいけどね。

あと一つビックリしたのは、“自然分娩を希望している”と言うカーメンのママに、“Are you crazy?”ってティビーが言っていたところ。外国では無痛分娩が当たり前…ってのは聞いてたけど、こんなこと言われちゃうほど自然分娩は不自然なことなのね…(lll゚Д゚)

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2009.04.21

『JUNO』★★★★★

Juno 観たかった『JUNO』をようやく…。7館での公開に始まり、全米2位になり、オスカーもノミネートという脅威のヒット作、なわけですが、評判に違わぬ素敵な映画でした!

16歳のジュノ(エレン・ペイジ)は、3回目の妊娠検査薬で自分の妊娠を確信する。相手は、近所の同級生ブリーカー。興味だけでやってしまったことで妊娠してしまったの。そして、親友リアに付き添ってもらい、親の同意なしで中絶してくれる施設に行くんだけど、その施設の前には中絶反対運動をしている同級生がいた。“赤ちゃんには爪だって生えてる”と言ったその子の言葉に心変わり。産むことを決意する。

だけど、自分が子供を育てられないのは明らかで、里子に出すことに決め、新聞に出ていた“完璧な夫婦”を里親に決め、両親に妊娠を告げるの。両親はショックを受けながらも、心を決めているジュノをサポート。その後のジュノに降りかかる様々な状況を優しく支えていく。

一方、ジュノは里親夫婦との関わり合いを通して、“夫婦”や“親”、そして“愛”について何となく考えるようになる。一時は、自分がこんな姿になったことを呪いながらも、そこから本当の気持ちを見出していく。そして、いよいよ陣痛が始まり――

“10代の妊娠”という、よくあるシリアスなドキュメントタッチの映画、みたいになっていなくて、ジュノ本人の苦悩と成長や、周りのジュノに対する接し方など、芯のある面はちゃんと描きながらも、ちょっとコミカルに描いているところがとても爽快な作品になってました。何でも自分で決めていくジュノなんだけど、周りの気持ちも忘れないその心が、映画を温かいものにしていたんじゃないかなーと思いました。

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2009.04.09

『ぜんぶ、フィデルのせい』★★★★☆

Anna1 主演の女の子が可愛すぎて観てみたかった作品、『ぜんぶ、フィデルのせい』を観ました。主演の子はやっぱり可愛くて、深くて興味深い作品でした。

Anna2 1970年のフランス。弁護士のパパと雑誌記者のママ、やんちゃ盛りの弟フランソワと何不自由のない暮らしをする9歳のアンナ。だけどある日、スペインに住む伯母が、伯父の死をキッカケにフランスにやってきて、そのことをキッカケに両親がチリに行ってしまうの。そして、帰ってきた両親は“キョーサン主義者”に、父親はヒゲ面に変貌していて驚くアンナ。大きな家から狭いアパートに引っ越すことになり、それまで通っていたミッション系の学校には残してもらえるも宗教学の授業へは出るなと言われ、家にはヒゲ面の若者たちが多数出入りするようになり、そんな生活の変化にアンナは不満を募らせていくの。そして、仲の良かったお手伝いのフィロメナが“キョーサン主義”の両親のせいでクビにさせられ、“全部フィデル・カストロのせいなんだ”とアンナに言うの。

“キョーサン主義”と“フィデル”のせいなんだと心に刻んだアンナは、両親への不満がついに爆発。さらに、禁止されている中絶や避妊についての告白本を書いたママに対してパパがキレ、そんな両親にキレたアンナはフランソワを連れて家を飛び出しちゃうの…ちょっとだけ。そんな中でアンナは、両親と周りの変化を徐々に受け止めるようになっていく――

眉間にシワを寄せっぱなしのアンナの可愛いこと。理不尽な大人への不満を徐々に募らせながらも、アンナ自身も徐々に成長していく様子がすごく分かって微笑ましくもあったり。カストロが及ぼした世界への影響ってところはイマイチ理解してないあたしなんですが、こんな小さな子供ですら受け止めないといけない大きな現実があるってところに、やりきれなさもありました。

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2009.03.08

『タロットカード殺人事件』★★★★★

Photo_04 ウディ・アレン監督、スカーレット・ヨハンソン主演の『タロットカード殺人事件』です。ウディとスカーレットのカップリングは『マッチポイント』に続くものになるのかな?

ジョー・ストロンベルというジャーナリストの葬儀のシーンに映画は始まります。突然の死を迎えてしまったジョーは、“あの世”に向かう船の中である女性から興味深い話を聞かされる。彼女が秘書として務めていた雇い主ピーター・ライモンは、今ロンドンを騒がせている“タロットカード殺人事件”の真犯人なのではないか、と。ジャーナリストの血が騒ぎ始めたジョーは、船から脱走して引き返していく――

アメリカに住むジャーナリスト志望の学生サンドラ・プランスキー(スカーレット)は、休暇を利用してロンドンの友人宅へ遊びに来ていた。そして、友人と観に行ったマジックショーて、“ジョー”と出くわし、ジョーから話を聞かされることに。興味を覚えたサンドラは、マジシャン=スプレンディニ(ウディ)を巻き込み、事件の真相に迫ろうとする――

“殺人事件”っていう暗い部分が根底にありながら、実にトンチのきいた作品に仕上がってたところは、さすがウディって感じなのかしら。スカーレットもキュート。色気いっぱいの役の彼女もいいけど、こういうキュートさにあふれる彼女もいいなー。そういえば、ウディ&スカーレットにペネロペ・クルスが加わった新作が公開になるのよね、確か。

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2009.03.05

『さよなら。いつかわかること』★★★★★

Graceisgone 久々にTSUTAYAに行ってきたよ…というワケで、DVDも久々に借りてきました。観たかった『さよなら。いつかわかること』ですが…いや~泣いたなー。原題は『Grace is gone』で、ある意味そのままのタイトルなわけですね。

ホームセンターに勤めるスタンリー(ジョン・キューザック)の妻グレイスは兵士で、イラクに派兵されていて今は家にいない。スタンリーは自分の寂しさを埋めるために仕事に没頭し、ハイディとドーンの2人の娘を必死に世話をし、時には兵士を夫に持つ妻たちの会に参加してみたりする。そんなある朝、2人の兵士が妻の死の知らせを届けに来る。呆然と動けなくなるスタンリー。娘たちが帰ってきても伝えることが出来ないまま陽気に振る舞い、食事に連れ出し、そのままドーンの行きたいテーマパーク“魔法の庭”を目指して旅行に出る。

娘たちと“楽しいこと”を必死にしながらも、家に電話して留守電の妻の声に向かって語りかけるスタンリー。そんな父親の異状を何となく感じながらも何も言わず、自分は自分で不安から来る不眠に悩むハイディ。そして、途中のガソリンスタンドで電話をかける父親の姿を目にし、その時に父親がついた嘘に気づいたハイディは、家の留守電を聞き事実を知ることになる――

ホントこれは号泣しました。ジョン・キューザックもイイ味出してたし。父親の、娘たちへの対処の仕方もさることながら、アメリカに住む友達の境遇とも重なってねぇ。彼女の旦那は今アフガンに派兵されていて、彼女は娘2人と留守を守ってまして。スタンリーの娘たちへの周りの対応と同じく、彼女の娘も寂しいながらも“パパたち兵隊が守ってくれてるんだから”って教わってるんだよね。日本に暮らしてるとそういう考えって出てこないからビックリもしつつ、兵士の家族たちは切ないけど強いなぁ…と改めて思ったのでした。

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2008.11.09

『ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日』★★★★★

03_large 西武のクラブオンメンバー対象の試写会に申し込めたので、『ベッカムに恋して』のグリンダ・チャーダ監督作『ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日』を観に行ってきました。個人的に、こういう邦題の付け方は好きじゃないんですけど、内容はとても良い作品でした。ちなみに、原題は当然まるで違って、『angus,thongs and perfect snogging』なんですね。

ステキなボーイフレンドを探しながら、オシャレを気にする14歳のジョージア。だけど、コンプレックスのある大きな鼻や、両親の過干渉に悩みつつも、だけど学校では仲良し4人組と楽しく過ごす日々。そんなある日、超カッコいい転校生ロビーに一目惚れ。近づくために仲間といろいろな作成を立てるんだけど、ロビーは学校一のビッチだと言われる子と付き合ってることが発覚! ジョージアはライバルに勝つため、さらなる作戦を立てていくんだけど――

とにかく、ジョージアの前向きさが可愛らしい。んで、友達や家族の温かさにもウルッとさせられるし、音楽も爽快だし、舞台となってるイギリス・ブライトンの景色も綺麗だし、見終わって“よかった!”と言える作品でした。『ベッカムに恋して』もそうだったけど、ちょっとコンプレックスのある主人公を可愛らしく描くことが上手い監督ですね。

今回の試写会、配給元のパラマウントの試写室だったんだけど、他の配給元の試写室での試写会でもそうだったように、プレスシートとか欲しかったなーなんて思ったり思わなかったり(^_^;)

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2008.09.05

『サルバドールの朝』★★★★☆

Img1_1205132729 久々のDVDはちょっと重めなセレクトで…スペインの最後の独裁政権時代の実話を描いた『サルバドールの朝』を観ました。

1973年、スペイン・バルセロナ。警察に追い詰められ、そこで警官を銃殺した容疑で逮捕されるサルバドールの姿から話は始まる。刑務所に入れられたサルバドールが弁護士に自分の経緯を語るというかたちで物語は進んでいく。

独裁政権下の暮らしに苦しむバルセロナの人々。そんな中、反政府のビラを配っただけで若者が殺された事件が起こり、それをキッカケにサルバドールは反体制運動にのめり込んでいく。銀行を襲い資金を集め、ビラを作り、武器も整え…と最初は順調に進んだサルバドールたちの活動だが、フランスにいる同士と連絡を取った記録の入ったバッグをバーに置き忘れ、マークされていたためにそれのせいで全てを捕まれてしまう。そして、冒頭の事件へ…

サルバドールが殺したとされる警官からは複数の銃弾が摘発されていて、死因になったのはサルバドールの銃によるものじゃない…そう医師は証言し、弁護側も減刑を求めて動き始める。一方、刑務所にいるサルバドールは、攻撃的な看守とも素直に接し、サルバドールの父親に宛てた手紙を読んだことで興味を覚えた看守は、バスケットを通じてお互いの気持ちを語るようになる。

魅力的なサルバドールの性格で、周囲をどんどん動かしていくんだけど、状況は良くならないまま時は徐々に過ぎていき――

これ、『パンズ・ラビリンス』と同じ時代の出来事なんですね。スペインでのこういう出来事って、これらの作品で初めて認識したって感じだったんですが…世界を知るためには、こういった史実の作品化は大切なことだな…と思いました。

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2008.08.25

『セックス・アンド・ザ・シティ』★★★★☆

Sub1 ママンが観たいというので、『セックス・アンド・ザ・シティ』を一緒に観に行ってきました~。ドラマ版はまるで観ていないんですが、これはそんな人でも楽しめます。特にやっぱ女子は!

「セックス・アンド・ザ・シティ」というコラムを書いている人気ライターのキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)。PR会社社長のサマンサ。元アート・ディーラーで現在は専業主婦のシャーロット。結婚して1児の母であり弁護士のミランダ。4人はニューヨークでファッションに恋愛に仕事に、お互いに刺激し合いながら過ごして来ていた。そんな30~40代の彼女たちを描いていたドラマ版から約4年後を映画では描いているの。

ドラマ版の最後で、年上の男性ミスター・ビッグとちゃんとした恋愛関係になった(らしい)キャリーの結婚話を中心に、今はハリウッドで暮らすサマンサの恋愛、養子を迎えて幸せいっぱいのシャーロットに起こる新たな出来事、夫の浮気に始まるミランダの悩み――そんな彼女たちの様々な生活が描かれていくの。

衣裳に関しては噂に違わず、といったところ。マノロ・ブラニクの靴なんてもりもり出てくるし…中でも個人的にグッと来たのはやっぱ、ヴィヴィアン・ウエストウッドのウエディング・ドレスでしょうか。キャリーが着てた時も良かったんだけど、ヴィヴィアン本人からのメッセージ付きで、ロゴ入りの大きな箱で届いて、箱を開けるとオーヴの紙に包まれていて…きゃー!って感じ(笑)。マックス興奮しましたよ!

サラがまるで素顔になってズタボロになる姿を演じていたり、ちょっとしたところにホロリとさせられるとこもあって、特に妙齢女子にはたまらんポイント満載でした。あ、あと映画でこのシリーズ初登場のジェニファー・ハドソンもイイ味出してました。ドラマ版も逆にやっぱり観たくなりますな、これは。でも『プラダを着た悪魔』でも思ったけど、実力至上主義のアメリカならではで、日本で働く日本人女子には不可能なところもちょいちょいあって、そこは何だかなーって感じでした。

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